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突然の胸の痛み、それは心筋梗塞かも?予防と対策まとめ
心筋梗塞のすべて:症状・原因・治療法をわかりやすく解説!
心筋梗塞(しんきんこうそく)は、命にかかわる重大な病気です。
早期発見と迅速な対応で、救命率は大きく変わります。
本記事では、心筋梗塞の【症状】【原因】【治療・予防】について、
専門用語を避けてわかりやすく解説します。
心筋梗塞の症状:こんなサインに注意
心筋梗塞の代表的な症状は、強い胸の痛みです。
押しつぶされるような痛みが、突然あらわれます。
痛みは胸だけでなく、左腕や背中、あご、みぞおちにも及ぶことがあります。
また、息苦しさ、冷や汗、吐き気、めまいなどを伴うことも少なくありません。
高齢者や糖尿病のある人では、**痛みを感じにくい「無痛性心筋梗塞」**となることもあります。
この場合、「なんとなく体調が悪い」「だるい」などの軽い症状が続くことがあります。
\こんなときはすぐ救急車を!/
- 胸の痛みが5分以上続く
- 息が苦しい・冷や汗が止まらない
- 顔色が悪く、意識がもうろうとしている
心筋梗塞の原因:動脈硬化と生活習慣がカギ
心筋梗塞の主な原因は、冠動脈(心臓の血管)の動脈硬化です。
血管の内側にコレステロールなどがたまり、血流が悪くなります。
そこに**血栓(血のかたまり)**ができると、血の流れが止まり、
心筋に酸素が届かず壊死してしまう――これが心筋梗塞です。
心筋梗塞のリスクを高める要因
- 高血圧
- 脂質異常症(悪玉コレステロール↑)
- 喫煙
- 糖尿病
- 肥満
- 運動不足
- 過労・ストレス
とくに近年では、若年者でも喫煙や脂質異常が原因で発症するケースが増えています。
心筋梗塞の治療と予防:早期発見と生活改善がカギ
心筋梗塞は一刻を争う疾患です。
救急搬送後すぐに「心臓カテーテル治療(PCI)」を行い、血流を再開させます。
重症の場合は、人工心肺(VA-ECMO)や外科的治療(バイパス手術)が必要になることもあります。
治療のポイント
- 発症から90分以内に血流再開が理想
- ステント挿入後は、抗血小板薬などを服用し再発を防ぐ
- 退院後は心臓リハビリと生活習慣改善が大切
予防に有効なポイント
- 禁煙・節酒
- 野菜中心のバランス食
- 定期的な有酸素運動(週150分目安)
- 血圧・コレステロールの管理
- ストレスケアと睡眠の質向上
また、月曜日や冬の寒い朝に心筋梗塞の発症が多いことも知られており、
規則正しい生活と季節に応じた体調管理も重要です。
まとめ
心筋梗塞は、命を左右する急性疾患です。
ですが、正しい知識と日頃の備えがあれば、多くの人が救われます。
ぜひ、この記事をきっかけに、
ご自身やご家族の生活習慣を見直してみてください。
【参考文献・出典】
- Lee JM, et al. N Engl J Med. 2023
- Landon BE, et al. JAMA. 2023
- Ando H, et al. JACC: Asia. 2022
- Diletti R, et al. Lancet. 2023
- Zeymer U, et al. Lancet. 2023
- Madsen JM, et al. JAMA Cardiol. 2024
- Curtain JP, et al. JAMA Cardiol. 2024
- Glance LG, et al. JAMA Surg. 2024
当院ではこんな取り組みを行っています
那覇市の「シーサー通り内科リハビリクリニック」では、
動脈硬化の早期発見・治療を重視し、以下のような診療体制を整えています。
- CTでの内臓脂肪評価・動脈硬化リスクチェック
- 超音波・AI胸部X線での早期発見
- 高血圧・脂質異常・糖尿病の専門治療
- 専門医による生活習慣改善指導
地域の皆さまの「心臓の健康」を守るために、
予防から再発防止までトータルにサポートいたします。
