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活動報告認知症

【講演報告】アリドネパッチで支える認知症治療 〜患者・家族・介護者に寄り添う医療とは〜

先日、「アリドネパッチで支える認知症治療 〜患者・家族・介護者に寄り添う医療〜」というテーマで講演を行いました。

今回の講演では、近年注目されている貼付型の認知症治療薬「アリドネパッチ」について、最新のエビデンスや実際の臨床現場での使用経験、自験例を交えながらご紹介させていただきました。

◆講演で取り上げた主なポイント

  • 抗認知症薬ドネペジルの再評価
    経口剤に加え、貼付剤の登場により治療の選択肢が広がってきた点を、改めて整理しました。
  • アリドネパッチの特徴と臨床的利点
    ・1日1回貼るだけの簡便さ
    ・投与管理がしやすく、服薬アドヒアランスが向上しやすい
    ・介護者の精神的・時間的負担を軽減する可能性 など
  • 当院での実例紹介
    内服薬の管理が難しかったご家族にアリドネパッチへ切り替えたことで、患者さんのADLが改善し、再びデイサービスへ通えるようになった症例などを共有しました。
  • 副作用対策とスキンケアの重要性
    貼付部位のかゆみや赤みの予防には、保湿のタイミングや貼付位置の工夫が有効であることもお話ししました。

◆最後に

認知症治療は患者さん本人だけでなく、ご家族や介護者も含めた“チーム医療”です。今回の講演が、現場での治療選択の一助となれば幸いです。

今後も、日々の診療経験を通じて得られた知見を、地域の医療・介護に還元できるよう努めてまいります。