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骨密度を測って骨折予防!骨粗しょう症の早期発見のすすめ
“骨の健康”があなたの未来を守る
「年を取ったら骨がもろくなるのは仕方ない」と思っていませんか?実は、骨密度の低下は静かに、そして確実に進行していきます。特に女性や高齢者では、気づかぬうちに骨粗しょう症になっているケースが少なくありません。
この記事では、骨粗しょう症のリスクや骨密度を測る重要性、そして当院で導入している骨密度測定装置による検査の特徴について、わかりやすく解説します。
骨粗しょう症とは?気づきにくい“骨の病気”
骨粗しょう症とは、骨の中がスカスカになって、もろくなる状態をいいます。骨は常に作り替え(新陳代謝)をしていますが、年齢やホルモンの影響でそのバランスが崩れると、骨の密度が低下してしまいます。
とくに閉経後の女性や、高齢男性はリスクが高く、「骨折しやすくなる」「背が縮む」「背中が曲がる」といった症状が出てきます。
しかし、骨粗しょう症は自覚症状がほとんどないため、気づかぬうちに進行し、ある日ちょっと転んだだけで大腿骨や背骨が折れてしまうことも。
寝たきりや認知症の引き金になることもあるため、早期発見・早期対策がとても重要です。
骨密度検査とは?CTよりも正確に測れる最新装置
骨粗しょう症を見つけるために欠かせないのが、骨密度検査です。体の骨の強さ(密度)を数値化し、骨折リスクを客観的に評価できます。
当院で導入しているのは、GE社製の最新型骨密度測定装置(DXA法)。腰椎や大腿骨といった、実際に骨折が起こりやすい部位を中心に正確に測定します。
検査は数分で終了し、痛みもなく、服を着たままでOK。放射線量も非常に少ないため、体への負担はほとんどありません。
この検査によって、
- 骨密度がどれくらい低下しているか
- 治療の必要があるかどうか
- 今後の骨折リスク
を、**科学的な根拠に基づいて知ることができます。
骨を守るためにできることとは?日常生活の工夫も大切
骨を強く保つためには、以下のような生活習慣の改善が欠かせません。
- カルシウムとビタミンDを意識した食事
牛乳・小魚・緑黄色野菜に加え、日光を浴びることも重要です。 - 適度な運動で骨を刺激する
ウォーキングや筋トレなど、骨に負荷をかける運動は骨密度の維持に役立ちます。 - 喫煙・過度の飲酒を控える
これらは骨密度を下げる原因となります。
それでも年齢とともに自然に骨密度は低下していくため、定期的な骨密度検査が最も確実な予防策となります。
まとめ:骨折を防ぐには、まず「骨を見る」ことから
骨粗しょう症は「骨が折れてから気づく」病気です。しかし、それでは遅すぎます。
転倒を防ぐのではなく、転んでも折れない骨をつくることが、健康寿命を延ばすカギなのです。その第一歩が、骨密度を測ること。
まだ症状が出ていない今こそ、自分の骨の状態を確認してみませんか?
【引用文献】
- 骨粗しょう症の予防と治療ガイドライン2023年版(日本骨粗鬆症学会)
- 日本整形外科学会HP https://www.joa.or.jp/
- Office of the Surgeon General (US). Bone Health and Osteoporosis: A Report of the Surgeon General. 2004.
那覇市で骨密度が気になる方へ
当院「シーサー通り内科リハビリクリニック」では、**最新の骨密度測定装置(GE製DXA法)**を導入し、短時間・低被ばく・高精度の骨密度検査を行っています。
総合内科・動脈硬化専門医の視点から、骨粗しょう症の予防・治療はもちろん、生活習慣病や認知症との関連も含めた総合的なアドバイスを提供しております。
40代以降の方、家族に骨折歴がある方は、ぜひ一度ご相談ください。Web予約・LINEからのご相談も承っております。
