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「頭痛がないのにグルグル?片頭痛が原因のめまいに注意」
【めまいと片頭痛の関係とは?】見逃されがちな症状と最新の治療法
「グルグル回る」「ふわふわする」といっためまいに悩まされていませんか?
実は、そのめまいの原因が片頭痛である可能性があるのをご存じですか?
この記事では、めまいと片頭痛の関係、見極めのポイント、そして専門的な治療法について、わかりやすくご紹介します。
【めまいの原因は頭の中にある?】
めまいは、「立ちくらみ」「視界が回る」「ふらつく」など、人によってさまざまな感じ方をします。
多くは耳の異常(良性発作性頭位めまい症やメニエール病など)が原因とされますが、
中には脳の異常が関係しているケースもあります。
特に注意が必要なのが、「片頭痛によるめまい(めまいを伴う片頭痛)」です。
このタイプの片頭痛は頭痛の代わりにめまいが前面に出ることがあり、見逃されやすいのが特徴です。
【めまいと片頭痛の意外な関係】
片頭痛は、ただの「ズキズキする頭痛」ではなく、脳の神経の過敏反応によって起こる複雑な病気です。
そのため、以下のような「めまい様症状」を引き起こすことがあります:
- 視界がグルグル回る(回転性めまい)
- ふわふわする感じ(浮動感)
- 周囲の音や光に敏感になる
- 吐き気や耳の詰まり感
ときには頭痛がないこともあり、「原因不明のめまい」と誤認されやすいのが難点です。
これを**「めまいを伴う片頭痛(vestibular migraine)」**と呼び、
専門的な評価が不可欠とされています。
また、脳梗塞や脳腫瘍など、命に関わる病気が原因のこともあるため、
初めてのめまいや、これまでと違うタイプの頭痛を感じた場合は、
頭部CTやMRIなどの画像検査を行うことが大切です。
【専門治療で改善する!当院での取り組み】
那覇市のシーサー通り内科リハビリクリニックでは、
神経内科専門医が「めまいと頭痛」の両方に対応しています。
当院で行っている主な検査・治療:
- 頭部CT検査による脳の安全確認
- CGRP製剤などの最新の片頭痛予防注射
- めまいや片頭痛に伴うリハビリ的アプローチの併用
- 脳神経超音波などを活用した微細な血流変化の評価
CGRP製剤とは、片頭痛の原因物質(CGRP)の働きをブロックする注射薬で、
これまでの治療で効果がなかった方にも有効性が期待されています。
めまいや頭痛を「年のせい」「疲れのせい」と決めつけず、
正確な診断と治療を受けることが、根本改善への第一歩です。
【まとめ:めまいと頭痛は専門医に相談を】
- めまいの原因の一部には「片頭痛」が隠れていることがあります
- 頭痛がない場合でも、片頭痛の一種の可能性があります
- 早期に神経内科での評価と画像検査を受けることが重要です
- 当院では、CT・CGRP製剤・リハビリ治療を含めた多角的な治療を行っています
当院のご案内|シーサー通り内科リハビリクリニック
当院は、那覇市で内科・脳神経内科・リハビリテーションを専門とするクリニックです。
めまいや頭痛に関する症状は、放置せずにご相談ください。
▼当院の強み
- 頭部CTによる迅速な診断体制
- 新しいCGRP製剤を活用した片頭痛治療
- リハビリスタッフによるバランス・めまい訓練
- 総合内科・神経内科・認知症・動脈硬化専門医による的確な診断と対応
ご予約はホームページまたはLINEからどうぞ。
https://www.shisa-clinic.com
引用文献
- Lempert T, et al. Vestibular Migraine: Diagnostic Criteria. Neurology. 2012;79(7):793–801.
- Furman JM, Marcus DA, Balaban CD. Migraine and vestibular symptoms – identifying the link. Curr Opin Neurol. 2003;16(1):5–12.
- 日本神経治療学会編『めまい診療ガイドライン2021』
