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脳神経内科頭痛

思春期の片頭痛予防にCGRP抗体は有効?フレマネズマブ臨床試験を沖縄県那覇市の頭痛専門医が解説

【小児片頭痛とは?:なぜ予防治療が必要なのか】

片頭痛は大人だけの病気ではありません。
小学生や中高生にも多くみられます。

ズキズキする頭痛や吐き気、
光や音がつらくなるのが特徴です。

月に何度も発作が起こると、
学校を休んだり集中できなくなります。

そのため「発作が起きてから治す」だけでなく、
「発作を減らす予防治療」が重要です。

【フレマネズマブとは?:どんな薬なのか】

フレマネズマブは、
CGRPという物質をブロックする薬です。

CGRPとは、
片頭痛のときに増える“痛みの信号物質”です。

この物質の働きを抑えることで、
頭痛が起こりにくくなります。

すでに大人では
予防薬として使われています。

今回は6〜17歳の子どもを対象に、
効果を調べた研究です。

【研究結果:どれくらい効いたの?】

対象は、
月14日以下の片頭痛がある子どもたちです。

3か月間、
月1回の注射を行いました。

結果は、
片頭痛の日数が平均2.5日減りました。

プラセボ(効果のない注射)は
1.4日減少でした。

つまり、
約1日分多く減った計算になります。

さらに注目すべきは、
「半分以上よくなった人」の割合です。

フレマネズマブでは約47%、
プラセボでは27%でした。

およそ2人に1人が
大きく改善したことになります。

これは、
小児の予防治療として意味のある結果です。

【副作用と今後の課題】

最も多かった副作用は、
注射した部位の赤みでした。

大きな安全性の問題は
報告されていません。

ただし研究期間は3か月と短く、
長期的な安全性は今後の課題です。

また、効果は「完全にゼロになる」
というものではありません。

生活習慣の見直しや、
発作時の薬も大切です。

予防注射は、
その“上乗せ”として考えます。

【まとめ:どんな子に向いている?】

・月に何度も発作がある
・学校生活に支障が出ている
・これまでの予防薬で効果が不十分

このような場合に、
検討する価値があります。

一方で、
軽症の場合は慎重な判断が必要です。

子どもの片頭痛は、
早期対応が将来を守ります。

今回の研究は、
新しい選択肢を示した大きな一歩です。

【当院からのご案内】

那覇市・浦添市・沖縄県で
片頭痛・慢性頭痛・頭痛外来にお悩みの方へ。

シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
片頭痛の専門診療(頭痛外来)を行っています。

子どもから大人まで、
生活スタイルや症状に合わせた治療(急性期治療・予防治療)をご提案し、
日常生活への影響を軽減できるようサポートしています。

「学校を休みがち」
「仕事に支障が出ている」
「頭痛の予防治療を相談したい」

このようなお悩みは、
適切な診断と治療で改善が期待できます。

那覇市・浦添市・沖縄県で
片頭痛治療・頭痛外来・予防療法をご希望の方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへ
お気軽にご相談ください。

Hershey AD, et al.
Fremanezumab in Children and Adolescents with Episodic Migraine.
N Engl J Med. 2026;394:243-252.
DOI: https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2504546

ClinicalTrials.gov Identifier: NCT04458857