ニューロリハビリテーション

ニューロリハビリ
テーションについて

脳と神経のリハビリテーションで
自分らしい生活をサポートします

ニューロリハビリテーションとは

これまでのリハビリテーションは、一度失われた身体機能は元に戻らないことを前提に行われてきました。しかし、近年の医療研究の進歩により、脳や神経のネットワークは適切な刺激によって再構築できる可能性があることが明らかになっています。
この回復メカニズムを活用した新しいリハビリ手法が「ニューロリハビリテーション」です。
ニューロリハは、失われた機能の再獲得を目指して脳神経への積極的な働きかけを行うリハビリで、近年特に注目を集めています。当院では、このニューロリハビリテーションに力を入れ、集中的なプログラムを提供することで、
患者様一人ひとりの機能回復を最大限に引き出すことを目指しています。「もう元には戻らない」と諦めず、一緒に新たな一歩を踏み出しましょう。

ニューロリハビリテーションが適している方

  • 脳卒中など脳の障害により上肢・下肢の運動障害を呈している方
  • 脳卒中・頭部外傷により高次脳機能障害、失語症、半側空間無視を呈している方
  • パーキンソン病などの脳疾患

まずはお気軽にご相談ください。

当院のニューロリハビリテーション

運動と認知訓練を
同時に行える
「コグニバイク」の
導入

コグニバイクとは

コグニバイクは、自転車運動と脳トレを同時に行える画期的なエルゴメーターです。
国立長寿医療研究センターが提唱する「コグニサイズ(運動+認知トレーニング)」の考え方をもとに開発されました。
運動不足を解消したい、認知症を予防したいと思っても、なかなか運動を続けるのは難しいもの。コグニバイクなら、サドルに座るだけで自然と自転車運動と脳トレが同時に始められるため、楽しみながら継続できます。
健康維持や認知症予防に興味がある方は、ぜひ当院でコグニバイク体験をしてみませんか?

当院の院長はコグニサイズインストラクターの資格を持っています!

コグニサイズインストラクターは、認知症予防を目的とした運動プログラム「コグニサイズ」を指導する人です。指導資格は必須ではありませんが、国立長寿医療研究センターでは指導者育成のための研修プログラムを実施しています。

認知機能の低下による3つのリスクを解決!

  • 01
    運動

    有酸素運動を行う事ができ、筋力強化する事によって転倒リスクの軽減が期待できます!

  • 02
    知的活動

    運動しながら、認知機能に特化した『脳トレ』を行うことで脳への刺激を強化!

  • 03
    コミュニケーション

    コグニバイクでのトレーニングのためにクリニックへ行くことでコミュニケーションの機会が増え笑顔も増える

耳介迷走神経刺激(taVNS)

当院では、脳卒中後遺症に伴う運動麻痺や高次脳機能障害、さらに軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー型認知症など、幅広い神経疾患に対する新たな治療選択肢として、「経皮的耳介迷走神経刺激(taVNS)」を積極的に導入しています。
taVNS(transcutaneous auricular vagus nerve stimulation)とは、外耳に存在する迷走神経の一部をターゲットに、微弱な電気刺激を非侵襲的に与えることで、脳幹の迷走神経核群を活性化させる革新的な治療法です。
従来の外科的迷走神経刺激療法(VNS)と異なり、手術を伴わず、耳周囲に装着する簡便なデバイスのみで施行可能な点が大きな特徴です。
迷走神経は、単なる内臓調整だけでなく、情動・認知・記憶・運動機能など脳の広範囲にわたる領域を調節する重要な役割を果たしています。
taVNSによる刺激により、ノルアドレナリンやアセチルコリンといった神経伝達物質の放出が促され、これが脳の可塑性(柔軟なネットワーク再編成)を高めることで、神経回路の再構築や機能回復を後押しする効果が期待されています。
当院では、神経内科専門医による詳細な神経学的評価をもとに、患者様一人ひとりの病態や症状に合わせたオーダーメイドの刺激プロトコルを設定。安全性に最大限配慮しながら、すべて外来通院での施術が可能です。
刺激の強さや頻度についても、医師とセラピストが細かくモニタリングしながら適切に調整していきますので、初めての方でもご安心いただけます。
taVNSは、現在さまざまな神経疾患への応用が広がっており、認知機能の低下予防・うつ症状の改善・慢性痛の軽減など、多岐にわたる効果が報告されています。
適応となる病態や具体的な治療プランについてご興味のある方は、神経内科外来またはリハビリテーション科外来までお気軽にご相談ください。

ボトックス治療を併用したリハビリテーション

ボトックス治療による痙縮(けいしゅく)改善について

筋肉注射によって、脳卒中後にみられる痙縮(筋肉が固くつっぱり、動かしにくくなる症状)を改善する治療法です。
痙縮が続くと関節の動きが制限され、痛みや生活動作の支障につながるため、早期介入が重要とされています。
当院では、ボトックス治療(ボツリヌス療法)とリハビリテーションを組み合わせて、筋緊張の緩和と動作改善を目指した総合的なアプローチを行っています。
ボトックス注射は、目的とする筋肉に正確に注入することが効果の鍵となります。そのため当院では、施行前に超音波検査(エコー検査)を実施し、筋肉や周囲組織の状態を詳細に観察した上で、適切な部位に確実に注射を行う安全・精度重視の体制を整えています。

ショックウェーブ療法

ショックウェーブ療法とは、音速を超える圧力波(衝撃波)を患部に照射し、血流促進や組織修復、疼痛軽減を促す治療法です。従来は足底筋膜炎や腱炎、筋膜炎といった整形外科領域で使用されてきましたが、近年では脳卒中後の痙縮(筋肉のこわばり)改善にも効果が期待されるようになりました。
当院では、ショックウェーブ療法に加え、ボトックス治療を組み合わせることで、さらに高い効果を目指しています。ボトックス注射により筋肉の異常な緊張を緩めたうえで、ショックウェーブを照射することで血流改善と組織修復を促し、痙縮の改善効果を単独治療よりも一層高めることが可能となります。
ショックウェーブ療法は、メスを使わない非侵襲的な治療法であり、外来通院で短時間に施行でき、治療後すぐに日常生活へ復帰できるという利点もあります。また、脳卒中後の痙縮だけでなく、肩関節周囲炎や腱炎、筋膜痛症候群(MPS)などの整形外科疾患にも有効です。
脳卒中後の手足のこわばりが改善しない方、ボトックス治療後にさらなる効果を目指したい方、筋肉や腱の痛みに悩んでいる方に、ショックウェーブ療法は新たな選択肢となります。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

より集中的なリハビリテーションをご希望の方へ

当院では、保険の適用期間を終了された方や、より集中的なリハビリをご希望の方を対象に、自由診療でのリハビリテーションもご提供しています。
最新のニューロリハビリ機器を、保険の制約なくご自身のベースでご活用いただけます。ご興味のある方は、下記より詳細をご覧ください。