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肥満で感染症は重症化する?入院・死亡リスクとの関係を最新研究から解説
はじめに
肥満というと、糖尿病や高血圧などの
生活習慣病を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし最近では、感染症の重症化にも
肥満が関係している可能性が指摘されています。
実際に、新型コロナ流行の際にも
「肥満の人ほど重症化しやすい」という
報告が多くみられました。
では、肥満と感染症は
どのような関係があるのでしょうか。
今回は、世界的医学誌Lancetに掲載された
大規模研究をもとに、
わかりやすく解説します。
【肥満と感染症リスク|大規模研究でわかったこと】
この研究では、約54万人のデータを解析し、
感染症と体重の関係を詳しく調べました。
研究では、体格を表す指標として
**BMI(ビーエムアイ)**が使われました。
BMIとは、身長と体重から計算する
「肥満の程度」を表す数値です。
一般的には
・BMI25以上:肥満気味
・BMI30以上:肥満
とされています。
研究の結果、肥満の人では
感染症による入院リスクや死亡リスクが
高くなることが分かりました。
特に、BMI40以上の高度肥満では
・感染症による入院
・感染症による死亡
の危険が約3倍に増えていました。
また、肥満の程度が強くなるほど
感染症リスクも高くなる
「段階的な関係」も確認されました。
つまり、体重が増えるほど
感染症が重くなりやすい傾向が
みられたのです。
【なぜ肥満だと感染症が重くなるのか】
では、なぜ肥満だと
感染症が重くなりやすいのでしょうか。
その理由として、
いくつかの可能性が考えられています。
まず一つは、
免疫の働きの低下です。
肥満の状態では、体の中で
「慢性的な炎症」が起こりやすくなります。
慢性的な炎症とは、
体の中で弱い炎症が長く続く状態です。
この状態では、
細菌やウイルスと戦う免疫細胞の
働きが低下することがあります。
また肥満では
・糖尿病
・高血圧
・脂質異常症
などを合併することが多く、
これらも感染症を重くする原因になります。
さらに体脂肪が多いと
・呼吸が浅くなる
・痰が出にくくなる
といった影響があり、
肺炎などの呼吸器感染症が
重くなる可能性もあります。
【注意したい感染症と予防のポイント】
この研究では、
多くの感染症と肥満の関係が調べられました。
その結果、特に関連が強かったのは
・皮膚感染症
・肺炎などの呼吸器感染
・消化管感染症
・尿路感染症
などでした。
また、ウイルス感染症でも
重症化しやすい傾向がみられました。
研究者の推計では、
世界の感染症死亡の約10%が
肥満と関係している可能性があると
されています。
ただし、この研究だけで
「肥満が直接原因」と断定はできません。
それでも、体重管理が
感染症予防の一つになる可能性は
十分に考えられます。
日常生活では
・歩く時間を増やす
・甘い飲み物を控える
・睡眠をしっかりとる
といった基本的な生活習慣が
とても大切です。
極端なダイエットではなく、
無理なく続けられる生活改善を
目指すことが重要です。
【当院からのお知らせ】
那覇市・浦添市・沖縄県で
肥満・糖尿病・高血圧・脂質異常症・動脈硬化などの生活習慣病にお悩みの方へ。
シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症、動脈硬化など、
生活習慣病の診療に力を入れています。
体重増加や生活習慣病は、
将来の脳卒中や心筋梗塞といった心血管疾患だけでなく、
感染症の重症化リスクとも関係する可能性があります。
「最近体重が増えてきた」
「健康診断で血糖・血圧・コレステロールを指摘された」
「生活習慣を見直したい」
このようなお悩みは、
早めの対応が将来の病気予防につながります。
那覇市・浦添市・沖縄県で
肥満治療・生活習慣病管理・動脈硬化予防をご希望の方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへ
お気軽にご相談ください。
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病気の予防まで、
内科専門医がわかりやすくサポートいたします。
参考文献
Nyberg ST, Frank P, Ahmadi-Abhari S, et al.
Adult obesity and risk of severe infections: a multicohort study with global burden estimates.
Lancet. 2026;407:951-962.
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(25)02474-2
