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認知症予防のカギは耳・運動・生活習慣!日本データを沖縄県那覇市・浦添市の認知症専門医が解説
認知症は「年齢のせい」と思われがちです。
しかし最近の研究では、生活を整えることで
発症を減らせる可能性が示されています。
日本のデータを使った最新研究では、
「変えられる危険因子」が14項目示されました。
そして、これらをうまく減らせれば、
認知症の約4割は予防できる可能性がある
と推定されています。
もちろん全員が防げるわけではありません。
しかし「できることがある」という事実は
とても大きな希望です。
では、何から始めればよいのでしょうか。
重要なポイントを3つに分けて解説します。
【難聴と認知症:まずは“聞こえ”を守る】
もっとも影響が大きいのが「難聴」です。
聞こえにくくなると、会話が減ります。
人との交流も減りやすくなります。
すると脳への刺激が減り、
認知機能が低下しやすくなるのです。
テレビの音量が上がった、
聞き返しが増えた、
騒がしい場所で会話が難しい。
こうしたサインがあれば
一度、聴力検査を受けてください。
必要があれば補聴器を使うことで、
会話と社会参加を取り戻せます。
耳のケアは、脳のケアでもあります。
【運動不足と認知症:まずは歩くこと】
次に重要なのが「運動不足」です。
ここでいう運動とは、
激しいスポーツのことではありません。
大切なのは「体を動かす習慣」です。
歩くことで脳の血流が増え、
神経細胞が元気になります。
さらに気分が安定し、
睡眠の質も改善しやすくなります。
目標は完璧でなくて大丈夫です。
週に3日、20分歩く。
これだけでも立派な第一歩です。
買い物ついでに遠回りする。
エレベーターではなく階段を使う。
日常の中に組み込むことが
続けるコツです。
【生活習慣病と認知症:血管を守る】
3つ目は生活習慣病です。
高血圧、糖尿病、
高コレステロールなどです。
これらは脳の血管を傷つけます。
脳は細い血管の集まりです。
血管が傷むと、
脳の働きも弱くなります。
認知症は「記憶の病気」ですが、
実は血管とも深く関係しています。
定期的に血圧を測る。
血液検査で数値を確認する。
甘い飲み物を減らす。
夜遅い食事を控える。
こうした小さな積み重ねが、
将来の大きな差になります。
必要であれば薬を使うことも、
脳を守るための前向きな選択です。
認知症予防は、
特別なことではありません。
「聞こえ」「運動」「生活習慣」。
この3つを整えることが、
もっとも現実的な近道です。
完璧を目指す必要はありません。
できることを一つ始めるだけで十分です。
未来の自分を守るのは、
今日の小さな一歩です。
【当院からのご案内】
那覇市・浦添市・沖縄県で
高血圧・脂質異常症・糖尿病の管理や、
認知症予防・生活習慣の改善にお悩みの方へ。
シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
血圧・脂質・糖尿病などの生活習慣病管理に加え、
運動習慣づくりをサポートするリハビリテーションを行っています。
生活習慣の見直しと適切な運動は、
脳卒中や心血管疾患の予防だけでなく、
認知機能の維持・改善にもつながる重要な要素です。
「最近もの忘れが心配」
「運動を始めたいが何をすればよいかわからない」
「生活習慣を立て直したい」
このようなお悩みに対して、
患者さん一人ひとりの状態に合わせた
無理のないプランをご提案します。
那覇市・浦添市・沖縄県で
生活習慣病管理・運動療法・認知症予防をご希望の方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへ
お気軽にご相談ください。
脳神経内科専門医・認知症専門医として、
エビデンスに基づいた予防医療を
わかりやすくご提案いたします。
参考文献
Wasano K, Jørgensen K.
The potential for dementia prevention in Japan.
Lancet Regional Health – Western Pacific. 2026.
https://doi.org/10.1016/j.lanwpc.2025.101792
Livingston G, et al.
Dementia prevention, intervention, and care: 2024 report.
The Lancet. 2024.
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(24)01296-0
Lin FR, et al.
ACHIEVE trial: Hearing intervention and cognitive decline.
The Lancet. 2023.
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(23)01406-X
