ブログ
ロングCOVIDは治らない病気?経過タイプと安心できる対処法
新型コロナの感染後、
「なかなか体調が戻らない」と感じる人がいます。
それが、いわゆる「ロングCOVID」です。
だるさ、息切れ、頭がぼんやりするなど、
症状は人によって大きく異なります。
最近の研究で、
ロングCOVIDの経過にはいくつかの型があると分かってきました。
この記事では、その内容を
できるだけ分かりやすく解説します。
【ロングCOVIDの経過:8つのタイプがある】
ロングCOVIDは、
「ずっと同じ症状が続く病気」ではありません。
大規模な研究で、
症状の進み方が8つのタイプに分けられました。
一部の人は、
強い症状が長く続くタイプでした。
また、
良くなったり悪くなったりを繰り返す人もいました。
意外だったのは、
最初は軽かったのに、
時間がたってから悪化する人がいたことです。
感染から3か月では問題なくても、
1年後に症状が目立つ人がいました。
一方で、
少しずつ自然に回復していく人も多くいます。
つまりロングCOVIDは、
「一つの道」ではなく、
「いくつもの道」がある病気なのです。
【症状が長引きやすい人の特徴】
ロングCOVIDの症状は、
日によって強さが変わることがあります。
昨日は動けたのに、
今日は強い疲れが出る、ということも珍しくありません。
これは気のせいでも、
怠けでもありません。
病気の性質として起こる現象です。
特に注意が必要なのは、
「無理をすると悪化する」タイプです。
頑張って動いた翌日に、
強いだるさや息切れが出る人がいます。
このタイプでは、
「気合で治す」は逆効果になることがあります。
また、
最初は軽症だった人ほど、
受診が遅れやすい傾向があります。
「そのうち治る」と思っているうちに、
生活がつらくなるケースもあります。
【回復のために大切な考え方】
ロングCOVIDの回復で一番大切なのは、
「無理をしないこと」です。
まず整えたいのは、
睡眠、食事、生活リズムです。
睡眠不足は、
症状を強くする原因になります。
活動量も大切ですが、
良い日に合わせて増やしすぎないことが重要です。
おすすめは、
「悪い日でもできる量」を基準にすることです。
そこから、
少しずつ上限を上げていきます。
息切れ、動悸、胸の痛み、
強い疲労が続く場合は、
早めに医療機関を受診してください。
検査を行うことで、
別の病気が隠れていないか確認できます。
ロングCOVIDは、
一人で我慢する病気ではありません。
医療と一緒に、
回復の道筋を作ることが大切です。
当院からのご案内
シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
ロングCOVIDの症状について、
内科・脳神経内科・リハビリの視点で診療しています。
「この疲れは普通なのか」
「いつまで様子を見ればいいのか」
そんな疑問も、
一緒に整理しながら対応します。
体調が戻らず不安な方は、
どうぞお気軽にご相談ください。
引用・参考文献
- Thaweethai T, Donohue SE, Martin JN, et al.
Long COVID trajectories in the prospectively followed RECOVER-Adult US cohort.
Nature Communications. 2025;16:9557.
DOI: 10.1038/s41467-025-65239-4
