ブログ
小中学生の頭痛の原因とは?片頭痛・学校欠席・受診の重要性を頭痛専門医がわかりやすく解説
子どもの頭痛は珍しくありません
学校生活に影響する“小中学生の頭痛”を知っていますか
子どもの頭痛というと、
「疲れかな」「少し休めば大丈夫」と
受け止められることが少なくありません。
しかし実際には、
小学生や中学生でも頭痛は珍しくなく、
日常生活や学校生活に影響することがあります。
今回ご紹介する日本の研究では、
小学生低学年の約3割、
高学年から中学生では約4割が、
ふだん頭痛を感じていると答えました。
特に年齢が上がるにつれて頭痛は増え、
中学2年生では約半数にみられました。
子どもの頭痛は、決してまれではありません。
【子どもの頭痛の頻度と片頭痛】
この研究では、
頭痛の中でも片頭痛らしい特徴をもつ子どもでは、
頭痛の回数が多く、
学校を休む割合も高いことが示されました。
片頭痛は、
ズキズキする痛みや、
動くとつらくなる頭痛のことが多く、
光や音がつらく感じられることもあります。
子どもの場合は、
「頭が痛い」だけでなく、
元気がない、学校に行きたがらない、
寝込みたがるといった形で現れることもあります。
また、この研究では、
頭痛が始まる年齢として
10歳ごろがもっとも多く報告されました。
小学校高学年ごろから、
頭痛の性質がはっきりしてくる子も多く、
家族や学校が早めに気づくことが大切です。
【頭痛と学校欠席・生活への影響】
子どもの頭痛は、
単なる「痛み」だけの問題ではありません。
研究では、
頭痛のある子どもの中に、
頭痛のために学校を休んだ経験がある子が
少なくありませんでした。
特に高学年から中学生では、
半数を超える子どもが
頭痛による欠席を経験していました。
さらに、慢性的に頭痛が多い群では、
3か月の間に頭痛日数が非常に多く、
学校生活への支障も大きいことが示されました。
頭痛が続くと、
授業に集中しづらい、
部活動に参加しにくい、
気分が落ち込みやすいといった影響も出ます。
「学校には行けているから大丈夫」ではなく、
頭痛が生活の質を下げていないかを
見ることが大切です。
子どもは症状をうまく言葉にできないこともあり、
周囲が変化に気づく視点が重要です。
【頭痛の原因・受診の目安・家庭でできること】
この研究で多かった頭痛のきっかけは、
ストレス、天気の変化、睡眠不足でした。
ほかにも、
勉強、月経、光、音、肩こりなどが
関係している可能性が示されました。
つまり子どもの頭痛では、
体だけでなく生活リズムや心の負担も
大きく関わっていると考えられます。
一方で注目すべきなのは、
薬を使ったことがある子どもは多いのに、
医療機関を受診した子どもは
3人に1人未満だったことです。
市販薬は手軽ですが、
自己判断で頻回に使いすぎると、
かえって頭痛が長引くことがあります。
これを薬の使いすぎによる頭痛といいます。
次のような場合は、
早めに医療機関へ相談することをおすすめします。
頭痛で学校を休むことがある。
月に何度も頭痛が起こる。
市販薬を何度も使っている。
吐き気、まぶしさ、音のつらさを伴う。
朝から強い、だんだん悪化する、
手足の動かしにくさなどを伴う。
家庭では、
睡眠時間を整える、
朝食を抜かない、
水分不足を防ぐ、
夜遅いスマートフォン使用を控える、
頭痛の記録をつけることが役立ちます。
子どもの頭痛は、
我慢させるものではありません。
早めに気づき、
適切に対応することで、
学校生活や毎日の過ごしやすさを
大きく改善できる可能性があります。
当院からのご案内
那覇市・浦添市・沖縄県で、子どもの頭痛、片頭痛、繰り返す頭痛、学校を休みがちな頭痛でお困りの方は、シーサー通り内科リハビリクリニックへご相談ください。
当院では、頭痛の種類を丁寧に見極め、
生活習慣や睡眠、ストレス、月経との関連も含めて
わかりやすくご説明します。
「子どもの頭痛は様子を見てよいのか」
「片頭痛の可能性があるのか」
「受診したほうがよいサインは何か」
といった不安にも、丁寧に対応いたします。
Ishiyama S, Matsumura A, Hayakawa M, Kohno Y, Ishikawa E.
Headache prevalence and impact among school-aged children in a Japanese town: the AMI-GRAINES study.
Scientific Reports. 2026;16:1144.
