ブログ

脳神経内科認知症

更年期やストレスだけじゃない?中年期うつと認知症の意外な関係

中年期(およそ40〜60代)に、
「なんとなく元気が出ない」
「自信がなくなってきた」
と感じることはありませんか。

多くは仕事や家庭のストレス、
更年期などが関係しています。

しかし最近の研究で、
あるタイプの抑うつ症状が、
将来の認知症と関連する可能性
が示されました。

重要なのは、
「うつ全体」ではなく、
特定の症状の組み合わせです。

ここでは、専門用語をできるだけ使わず、
わかりやすく解説します。

【キーワード:中年期うつ・6つの症状・認知症リスク】

将来と関係しやすい「6つのサイン」

この研究は英国の大規模調査で、
約5,800人を20年以上追跡しました。

その結果、
次の6つの症状がある人で、
将来の認知症発症が多い傾向がみられました。

① 自信がなくなった
② 問題に向き合えないと感じる
③ 人への温かさや愛情を感じにくい
④ いつも緊張している
⑤ 物事のやり方に満足できない
⑥ 集中しづらい

ポイントは、
単なる「気分の落ち込み」ではなく、

自信・集中・対人関係・緊張感など、
生活機能に関わる症状が含まれていることです。

特に60歳未満で、
こうした症状がみられた場合、
関連が強く出ていました。

ただし、
「この症状=認知症になる」
という意味ではありません。

あくまで「関連があった」という報告です。

【キーワード:見分け方・受診目安・生活への影響】

ただの疲れとの違いは?

忙しい時期は、
誰でも気分が落ち込みます。

大切なのは、
症状がどれくらい続くかです。

・2週間以上続く
・仕事や家事に支障が出る
・人と会うのがつらい

このような場合は、
一度医療機関に相談する価値があります。

また、
「自信低下+集中低下+緊張」など、
複数の症状が重なると要注意です。

注意したいのは、
似た症状は他の原因でも起こることです。

たとえば、

・睡眠不足
・甲状腺の病気
・貧血
・更年期
・慢性的な痛み
・難聴

などでも起こります。

つまり、
「認知症が近い」と決めつけず、
原因を丁寧に調べることが重要です。

【キーワード:認知症予防・生活習慣・早期対策】

今日からできる3つの対策

中年期は、
脳の健康を守る重要な時期です。

今からできることを
3つにまとめます。

① 睡眠を整える

起きる時間を固定し、
朝の光を浴びるだけでも効果があります。

② 体を動かす

いきなり激しい運動は不要です。
10分の散歩から始めましょう。

③ 人とのつながりを保つ

孤立は気分の低下を強めます。
短い会話でも構いません。

さらに、
血圧・血糖・コレステロールの管理も重要です。

生活習慣病は、
脳の血管にも影響します。

「気分」と「体の土台」
両方を整えることが、
将来の脳を守る近道です。

中年期の気分の変化は、
人生の大きな転換点とも重なります。

しかし、
その中に“体からのサイン”が
含まれている場合もあります。

「最近ちょっと違うな」と感じたら、
早めの相談が安心につながります。

【当院からのご案内】

那覇市・浦添市・沖縄県で
もの忘れ・頭痛・めまい・気分の不調にお悩みの方へ。

シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
気分の不調、もの忘れ、頭痛、めまいなどの症状を、
内科と脳神経内科の両面から丁寧に評価しています。

認知症の早期発見や頭痛・めまいの原因検索だけでなく、
血圧・脂質・糖代謝など生活習慣病の管理も含めて、
脳の健康を総合的にサポートします。

「最近集中できない」
「もの忘れが増えた気がする」
「自信がなくなってきた」

このような変化は、
早めの評価がとても大切です。

那覇市・浦添市・沖縄県で
認知症予防・頭痛外来・めまい外来・内科診療をご希望の方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへ
お気軽にご相談ください。

参考文献

Frank P, et al.
Specific midlife depressive symptoms and long-term dementia risk: a 23-year UK prospective cohort study.
The Lancet Psychiatry. 2026;13:100–111.
https://doi.org/10.1016/S2215-0366(25)00331-1