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ニューロリハビリテーションボツリヌス療法リハビリテーション科

脳卒中後の手足のつっぱり「痙縮」|早期発見と治療の重要性を医師が解説

はじめに

脳卒中のあと、
「手や足がつっぱる」
「力が入りすぎて動かしにくい」
と感じることがあります。

このような症状は
**痙縮(けいしゅく)**と呼ばれます。

痙縮とは、筋肉が必要以上に緊張してしまい、
手足がこわばってしまう状態のことです。

脳卒中後の後遺症として
比較的よくみられる症状で、
生活やリハビリに大きく影響します。

例えば

・手が開きにくい
・肘が曲がったままになる
・歩くと足がつっぱる

といった症状がみられることがあります。

近年の研究では、
この痙縮を「重くなってから治療する」のではなく、
早く見つけて早く治療することが重要とされています。

【脳卒中後の痙縮とは|手足がつっぱる原因】

脳卒中では、
脳の運動をコントロールする部分が
ダメージを受けることがあります。

すると、脳から筋肉への指令が
うまく伝わらなくなります。

その結果、筋肉が必要以上に
収縮してしまい、
手足がつっぱる状態になります。

この状態が
**痙縮(けいしゅく)**です。

痙縮は時間がたつほど
筋肉や関節が硬くなりやすく、
動きにくさが強くなることがあります。

さらに進行すると

・関節が固まる
・痛みが出る
・歩きにくくなる

といった問題につながることもあります。

研究によると、
脳卒中患者の約4人に1人以上
痙縮がみられるとされています。

そのため、脳卒中の回復を考えるうえで、
とても重要な症状のひとつです。

【脳卒中後の痙縮の治療|早期治療が大切】

最近の医学研究では、
脳卒中後3か月以内の早期治療
重要と考えられています。

この時期は脳の回復力が高く、
リハビリの効果も出やすいからです。

もし痙縮が強いままだと

・リハビリが進みにくい
・関節が固まりやすい

といった問題が起こります。

そのため、症状が強い場合は
早めに治療を検討することが
大切とされています。

主な治療には次のようなものがあります。

ボツリヌス療法
筋肉に薬を注射して
過剰な緊張をやわらげる治療です。

リハビリテーション
ストレッチや運動訓練で
関節の動きを改善します。

電気刺激療法
筋肉や神経を電気で刺激し、
動きやすくする方法です。

これらを組み合わせることで、
動きやすさの改善が期待できます。

【脳卒中後の痙縮を見逃さないために】

痙縮は、
気づかないうちに進むことがあります。

次のような症状がある場合は
注意が必要です。

・手が握ったまま開きにくい
・肘が曲がったままになる
・歩くと足がつっぱる
・関節が動きにくくなる

また、介助のときに
急に手足がつっぱることもあります。

このような変化がある場合は、
早めに医療機関へ相談することが大切です。

脳卒中後の痙縮は
「仕方がない後遺症」と思われがちですが、
適切な治療で改善できる場合もあります。

早期に評価し、
リハビリや治療を行うことで、
生活のしやすさが大きく変わる可能性があります。

【当院からのお知らせ】

那覇市・浦添市・沖縄県で
脳卒中後遺症・痙縮・手足のつっぱり・歩行障害にお悩みの方へ。

シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
脳卒中後の後遺症や神経の病気に対する診療とリハビリテーションに力を入れています。

特に、
・脳卒中後の痙縮(筋肉のつっぱり)
・手足のこわばり・つっぱり
・歩きにくさ(歩行障害)

などの症状に対して、

ボツリヌス療法(ボトックス治療)
リハビリテーション
拡散型ショックウェーブ治療(衝撃波治療)

を組み合わせた専門的な治療を行っています。

「手が開きにくい」
「歩くと足がつっぱる」
「リハビリが思うように進まない」

このようなお悩みは、
早期の評価と適切な治療で改善が期待できることがあります。

那覇市・浦添市・沖縄県で
脳卒中後リハビリ・痙縮治療・ボツリヌス療法・歩行改善をご希望の方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへ
お気軽にご相談ください。

生活の質(QOL)の向上を目指し、
一人ひとりに合わせた治療をご提案いたします。

参考文献

Bandela S, McPherson L, Harvey RL, et al.
Early Recognition and Intervention for Poststroke Spasticity:
A Scientific Statement From the American Heart Association.

Stroke. 2026.
https://doi.org/10.1161/STR.0000000000000515