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腰痛は動くと悪化する?最新研究でわかった「本当に気をつけたい動作」
腰痛があると、「動いたらまた痛くなるのでは」と不安になります。
特に、前かがみや重い物を持つ動作は怖いですよね。
一方で、「腰痛には運動が大切」とも言われます。
動いた方がいいのか、安静がいいのか、迷う方も多いはずです。
実は、腰痛は短い期間の痛みと、
長い目で見た回復を分けて考えることが大切です。
最近の研究で、その違いがはっきりしてきました。
今回は、腰痛のある人が知っておきたい
「気をつける動作」と「安心してよいポイント」を解説します。
【結論:その日の腰痛が出やすい動作】
まず結論からお伝えします。
腰痛がある人で、その日から翌日に痛みが出やすい動作があります。
代表的なのは、次のような動きです。
・重い物を持ち上げる
・前かがみになる
・物を押す、引く
・体をひねる
・しゃがむ
これらの動作をする時間が長いほど、
「腰痛のぶり返し」が起こりやすいことが分かりました。
ただし大切なのは、
「1回やったら即悪化する」わけではないという点です。
1時間多く続けるごとに、
痛みが出る確率が少しずつ上がる、という結果でした。
つまり、
「まとめて長時間やる」ことが問題になりやすいのです。
逆に、座っている時間は、
短期的な腰痛のぶり返しが少ない傾向でした。
ただし、座りっぱなしが健康に良い、
という意味ではありません。
【安心材料:よく動いても、1年後に悪くなるとは限らない】
ここで、安心してほしいポイントがあります。
先ほどの「痛みが出やすい動作」をよくしていた人でも、
1年後に腰の状態が悪くなっているわけではありませんでした。
つまり、
前かがみや持ち上げ動作は、
短期的には痛みのきっかけになりやすい一方で、
長期的に腰を壊す動作とは言えないのです。
この結果は、とても大切です。
腰痛の人が一番避けるべきなのは、
「痛い=動いてはいけない」と思い込むことだからです。
必要以上に動かない生活は、
筋力や体力を落とし、
かえって腰痛を長引かせる原因になります。
【実践:腰痛と上手につきあう動き方のコツ】
では、腰痛がある人はどう動けばよいのでしょうか。
ポイントは、
「動かない」ではなく「やり方を工夫する」ことです。
まず、重い物を持つ作業は、
一気にやらず、こまめに休憩を入れます。
物を持ち上げるときは、
腰だけでなく、脚の力を使うことが大切です。
荷物は体に近づけ、
背中を丸めすぎないようにします。
前かがみ作業は、
台や机の高さを調整するだけでも楽になります。
長く続くときは、
途中で一度立ち上がり、体を伸ばします。
体をひねる動作は、
腰だけで回らず、足ごと向きを変えます。
そして、痛みが落ち着いている日は、
少しずつ活動量を増やしていきます。
散歩や軽い体操を、
5分から始めるだけでも十分です。
「できた」という経験を積み重ねることで、
腰は少しずつ強くなっていきます。
【早めに受診した方がよいサイン】
次のような症状がある場合は、
早めに医療機関を受診してください。
・安静にしても強い痛みが続く
・脚のしびれや力が入りにくい
・排尿や排便がうまくできない
・発熱を伴う腰痛
・転倒や事故のあとに出た痛み
これらは、
一般的な腰痛以外の病気が隠れている可能性があります。
まとめ
腰痛がある人でも、
動くこと自体が悪いわけではありません。
ただし、
前かがみや重い物を持つ動作は、
短期的には痛みのきっかけになりやすいことがあります。
一方で、
それらの動作が、
長期的に腰を悪化させるとは限りません。
大切なのは、
動作の量とやり方を調整することです。
「怖いから動かない」ではなく、
「工夫しながら動く」ことが、
腰痛改善への近道です。
引用文献
Suri P, et al.
Transient and Long-Term Risks of Common Physical Activities in People With Low Back Pain.JAMA Network Open. 2025;8(12):e2547915.
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen
