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食事中の「のど詰まり」対策|背部叩打とハイムリック法をやさしく解説
はじめに
食事中に、急に苦しそうになり声が出ない。
これは「窒息(のど詰まり)」のサインかもしれません。
窒息は、数分で意識を失う危険な状態です。
救急車を待つだけでは間に合わないこともあります。
だからこそ、周りの人ができる応急処置を
知っておくことがとても大切です。
【観点①|窒息に気づくポイント】
キーワード:声が出ない・強い咳ができない
窒息では、空気の通り道がふさがれます。
そのため、声が出ず、強く咳もできません。
「ゴホゴホ」と強く咳ができていれば、
まだ空気は通っています。
一方で、
・声が出ない
・苦しそうにのどを押さえる
・顔色が悪い
場合は、すぐ対応が必要です。
【観点②|まず行う背部叩打(はいぶこうだ)】
キーワード:前かがみ・背中を強くたたく
まずは背部叩打から行います。
これは「背中をたたく」方法です。
本人を少し前かがみにします。
そして、肩甲骨の間を
手のひらの付け根で強く5回たたきます。
前かがみにする理由は、
詰まった物が外に出やすくするためです。
上を向かせるのは危険なので避けましょう。
【観点③|改善しない時の腹部突き上げ】
キーワード:お腹を内側→上に押す
背中をたたいても取れない場合、
**腹部突き上げ(ハイムリック法)**を行います。
本人の後ろに立ち、
みぞおちの少し上に手を当てます。
そのまま
お腹の中に押し込む→上に引き上げる
動きを、素早く行います。
この方法は効果がありますが、
強くやりすぎるとケガの危険もあります。
必ず119番通報と同時進行で行ってください。
ここが大事なまとめ
・咳ができなければ窒息を疑う
・まずは背中をたたく
・ダメなら腹部突き上げ
・同時に必ず救急車を呼ぶ
「何もしない」より、
正しい応急処置をする方が助かる可能性が高い
ことが分かっています。

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引用・参考文献(まとめ)
- Igarashi Y, et al. Resuscitation Plus. 2025
Efficacy of abdominal thrusts and back blows in foreign body airway obstruction
https://doi.org/10.1016/j.resplu.2025.101016 - 日本蘇生協議会(JRC)救急蘇生ガイドライン
https://jrc-cpr.org
