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脳神経内科認知症

1日2〜3杯で脳に良い?コーヒー・紅茶と認知機能の関係を沖縄県那覇市・浦添市の認知症専門医が解説

コーヒーや紅茶は、毎日の楽しみですよね。
「脳に良い」と聞いたことがある方も多いでしょう。

では、本当に認知症の予防につながるのでしょうか。
その答えに近づく大規模研究がJAMAに報告されました。

今回はその内容を、できるだけわかりやすく解説します。

【大規模研究×結論:カフェイン入りがポイント】

この研究は、米国の約13万人を対象にしています。
最長43年間という非常に長い追跡調査です。

その間に、約1万1000人が認知症を発症しました。

注目すべき結果は「カフェイン入り」でした。
カフェイン入りコーヒーを多く飲む人ほど、

認知症のリスクが低い関連が示されました。

最も多く飲むグループは、
最も少ないグループより約18%リスクが低い結果でした。

紅茶も同じ方向の関連が見られました。

一方で、デカフェ(カフェインなし)では、
はっきりした関連は確認されませんでした。

つまり「コーヒー全体」ではなく、
カフェインが一つの鍵かもしれないという結果です。

【適量×何杯が目安?飲みすぎは逆効果?】

では、どれくらい飲めば良いのでしょうか。

今回の研究では、
「多ければ多いほど良い」わけではありませんでした。

最も関連がはっきりしていたのは、
コーヒーは1日2〜3杯程度です。

紅茶は1日1〜2杯程度でした。

これ以上増やしても、
効果がどんどん強くなるわけではありません。

また「主観的認知低下」といって、
自分で感じる物忘れも評価されています。

コーヒーを多く飲む人は、
物忘れを感じにくい傾向も示されました。

女性の一部では、
実際の認知テストでもわずかに良い成績でした。

ただし差は小さく、
「劇的に改善する」わけではありません。

あくまで“少し有利かもしれない”という理解が大切です。

【注意点×正しい考え方:万能ではない】

とても重要なのは、
これは「観察研究」だという点です。

観察研究とは、
生活習慣と病気の関連を見る研究です。

原因と結果を断定する研究ではありません。

コーヒーを飲む人は、
もともと健康意識が高い可能性もあります。

研究では多くを調整していますが、
すべてを完全に除外はできません。

またカフェインは、
不眠や動悸を起こすことがあります。

不安が強い方や、
片頭痛が悪化する方もいます。

その場合は無理に増やす必要はありません。

午後遅い時間を避けるなど、
「量より時間」の工夫も大切です。

甘いカフェラテを毎日大量に飲めば、
別の健康リスクになります。

大切なのは、
睡眠、運動、血圧管理などの基本です。

コーヒーや紅茶は、
健康習慣の“補助役”と考えるのが現実的です。

まとめ

・カフェイン入りコーヒーと紅茶は、
 認知症リスクが低い関連を示しました。

・目安はコーヒー2〜3杯、紅茶1〜2杯です。

・デカフェでは明確な関連は見られませんでした。

・ただし因果関係は断定できません。

・基本は睡眠・運動・血圧管理です。

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シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
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早めの評価と予防がとても重要です。

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引用・参考文献

Zhang Y, et al. Coffee and Tea Intake, Dementia Risk, and Cognitive Function.
JAMA. 2026. doi:10.1001/jama.2025.27259
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2844764

PubMed PMID: 41661604
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41661604/