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頭が重い・締めつけられる痛み…それは筋緊張性頭痛かも?原因と治し方を紹介
筋緊張性頭痛とは?症状と特徴を知ろう
筋緊張性頭痛(きんきんちょうせいずつう)は、もっとも頻度が高い慢性頭痛のひとつです。頭全体が締めつけられるように痛むのが特徴で、「帽子をきつくかぶっているよう」と表現されることもあります。
この頭痛は、首や肩、頭の筋肉が緊張して硬くなることで起こります。疲労やストレスが引き金になることが多く、長時間のパソコン作業やスマホ操作、精神的なプレッシャーが原因になることも少なくありません。
痛みはズキズキするというよりは鈍く重い感覚で、吐き気や光・音に過敏になることはあまりありません。多くの場合は両側性(左右のこめかみや後頭部など)に広がります。
片頭痛との違いを理解しておくことも重要です。片頭痛ではズキズキした拍動性の痛みや吐き気、視覚異常などを伴うことがありますが、筋緊張性頭痛ではそうした症状は少なく、日常生活に支障はあるものの我慢できる範囲の痛みが続くことが多いです。
なぜ起こる?筋緊張性頭痛の原因とメカニズム
筋緊張性頭痛の最大の原因はその名のとおり、**筋肉の緊張(こり)**です。首・肩・頭の筋肉が長時間にわたって緊張すると、筋肉の中の血流が悪くなり、酸素や栄養が届きにくくなります。その結果、筋肉に疲労物質がたまり、痛みを引き起こす物質も放出されるのです。
主な原因には以下のようなものがあります。
- 長時間の同じ姿勢(パソコン・スマホ操作)
- 精神的なストレスや緊張状態
- 目の疲れ(眼精疲労)
- 睡眠不足や不規則な生活
- 歯の食いしばりや噛み合わせの不良
また、ストレスが続くと脳内の神経伝達物質のバランスが崩れやすくなり、痛みを感じやすい状態になるとも言われています。
慢性化すると、痛みが習慣化してしまい、「毎日痛いのが当たり前」と感じる方もいます。我慢しすぎず、早めの対策が大切です。
治療と予防法:セルフケアから医療機関の治療まで
筋緊張性頭痛は、日常の工夫と医療のサポートを組み合わせることで十分に改善が可能です。
●セルフケアでできること
- 姿勢の改善
椅子や机の高さを見直し、長時間同じ姿勢にならないよう心がけましょう。 - ストレッチ・体操
首や肩まわりの筋肉をやさしく動かすことで、血流を促進します。1時間に1回の軽い体操が効果的です。 - リラクゼーション
深呼吸、温かいお風呂、アロマなどで心と体の緊張をほぐしましょう。 - 目の休息
長時間のパソコンやスマホ使用は、目の疲れから頭痛を引き起こします。意識的に休憩をとりましょう。
●医療機関での治療
セルフケアで改善しない場合は、医療機関の受診をおすすめします。以下のような治療が行われます。
- 内服薬の処方
痛み止め(アセトアミノフェンやNSAIDs)を一時的に使用します。ただし、薬の使いすぎは「薬物乱用頭痛」につながるため、自己判断で長期間使用しないよう注意が必要です。 - 漢方薬や筋弛緩薬
体質に応じて、漢方薬や筋肉のこわばりをやわらげる薬が使われることもあります。 - 理学療法(リハビリ)
首や肩の筋緊張を改善する理学療法やマッサージ、ストレッチ指導も効果的です。 - 精神的ケア
ストレスや不安が強い方には、認知行動療法などの心理的アプローチが役立つこともあります。
まとめ:早めのケアで快適な毎日を
筋緊張性頭痛は、多くの方が日常的に悩んでいる慢性頭痛ですが、適切な対策と治療によって、痛みの頻度や強さを減らすことができます。
「肩こりや首のこわばりと一緒に、なんとなく頭が重い」
「ズキズキというより、ずっと鈍い痛みが続く」
そんな症状が続くときは、筋緊張性頭痛を疑ってみる価値があります。
つらい頭痛を我慢せず、姿勢や生活習慣の見直し、医療機関のサポートを受けることで、快適な毎日を取り戻しましょう。
【参考文献】
- Olesen J et al. The International Classification of Headache Disorders, 3rd edition (ICHD-3). Cephalalgia. 2018;38(1):1–211.
- Bendtsen L, Evers S, et al. Guidelines on the treatment of tension-type headache. Eur J Neurol. 2010 Nov;17(11):1318–25.
- 日本頭痛学会『慢性頭痛の診療ガイドライン2021』
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(監修:総合内科専門医・神経内科専門医・認知症専門医・動脈硬化専門医)
記事内容は、医学的根拠に基づき正確性を確認しています。
