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帯状疱疹と認知症の関係|50代からの予防とワクチン

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【帯状疱疹と認知症の関係をやさしく】
帯状疱疹は、子どもの頃の水ぼうそうのウイルスが、大人になって再び顔を出す病気です。
疲れや加齢で免疫が弱くなると、皮膚の発疹や強い痛みとして現れ、後に神経痛が残ることも。
最近は「帯状疱疹をくり返す人ほど、のちのち認知症を診断されやすい」という研究が増えました。
ウイルスによる炎症が長く続くと、脳や血管に負担がかかり、老化のスピードが上がるためです。
もちろん認知症の原因は一つではありません。遺伝、生活習慣、持病など多くの要素が絡みます。
それでも「感染と炎症」を整える視点は、認知症予防の新しい柱として注目を集めています。

【ワクチンの役割と限界】
現在の主流は不活化ワクチン「シングリックス(RZV)」で、通常は2回接種するお薬です。
観察研究では、接種歴のある人ほど、その後の数年間に認知症の診断が少ない傾向が見られます。
帯状疱疹そのものを起こしにくくし、結果として脳の炎症を抑えることが期待されているためです。
ただし、ワクチンは「認知症を治す薬」ではありません。あくまで発症リスクの低下が示唆の段階。
統計で見た関連の話なので、個人差があります。年齢や持病に合わせた相談が欠かせません。
副反応や接種時期に不安がある方は、主治医とメリット・デメリットを一度整理しましょう。

【50代から始めるかしこい予防設計】
帯状疱疹は50代から増え、70代でぐっと多くなります。予防の第一歩は情報を知ることです。
「ワクチン+生活習慣+持病の管理」をセットで考えると、将来の不安をまとめて減らせます。
生活習慣では、血圧・血糖・脂質のコントロール、禁煙、運動、睡眠、難聴対策が基本になります。
食事は「地中海食」を意識し、魚、野菜、豆、オリーブオイルを日常に少しずつ増やしましょう。
運動は「速歩20〜30分×週5回」を目安に。関節が心配な方は、やや息が上がる早歩きから。
睡眠は6〜8時間を目標に、就寝前のスマホを控え、寝室を暗く静かに保つことがコツです。

【Q&A:よくある疑問に短く回答】
Q. 1回で足りませんか? → RZVは2回接種が基本。2回の方が予防効果が安定します。
Q. すでに帯状疱疹になりました。意味はありますか? → 再発予防の意味で検討価値はあります。
Q. 何歳からが良い? → 目安は50歳以上。免疫抑制治療中などは必ず主治医に確認しましょう。
Q. 認知症は防げますか? → 万能ではありません。生活習慣と併せて総合的に下げる発想です。
Q. 費用は? → 自費のことが多く、自治体の助成の有無も異なります。事前に確認しましょう。

【専門医の視点:ここがポイント】
① 帯状疱疹を「くり返さない」ことが、脳の炎症を抑えるという点で重要になってきました。
② ワクチンは「一手」です。血圧・糖代謝・脂質の管理、運動・睡眠と並べて考えるのが近道。
③ 痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」も生活の質を下げます。予防は介護予防にもつながります。
④ 情報は更新されます。新しい研究が出るたびに、最適解は少しずつ磨かれていきます。
⑤ 迷ったら、まずは相談。年齢、持病、仕事や生活リズムに合わせて、最適な順番を決めましょう。

【当院でできること(那覇・シーサー通り内科リハビリクリニック)】
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)のご相談・予約に対応しています。副反応も丁寧に説明します。
内科・脳神経内科・認知症の専門医が、認知症予防の全体設計を行い、無理のない生活改善をご提案します。高血圧、脂質異常症、糖尿病の治療、運動・栄養指導、リハビリまで、院内で一気通貫の支援です。「50代からの脳を守る計画」を一緒に作りませんか。公式サイト・お電話からお気軽にご相談を。
※費用・助成・接種在庫は時期で変わります。最新の状況は受付におたずねください。

【引用・参考(リンク可/一般向け)】
Nature Medicine(2025):Varicella-zoster virus reactivation and the risk of dementia
https://doi.org/10.1038/s41591-025-03972-5