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リハビリテーション科一般内科消化器

運動でがん予防!「続けるだけ」で消化器がんが減る最新研究

【運動で消化器がんが減るって本当?】

がんの中でも「消化器がん」は、胃・大腸・肝臓・膵臓などにできるがんで、日本人の死亡原因の上位を占めています。
最近の研究では、「運動を続ける人ほど消化器がんの発症や死亡が少ない」ことが明らかになっています。

運動には、血糖やホルモンのバランスを整え、炎症を抑える効果があります。
また、腸の動きを良くして、発がん物質が体の中にとどまる時間を短くする働きもあります。
つまり、「運動」は薬のように、がんの芽を小さくする“体の防御力”を高める行動なのです。

【どのくらいの運動が効果的?】

2025年に発表されたアメリカの大規模研究では、30年以上にわたり男女を追跡しました。
その結果、「週に中等度の運動を約5時間(17MET時)」続ける人が、最もがんが少なかったのです。

これは「1日40~50分の速歩きを週4~5日」行うイメージです。
一方で、「短期間に激しい運動をして、あとはサボる」という人では効果が減る傾向にありました。

つまり、「強く」より「長く」続けることが重要
がん予防においては、ハードトレーニングよりも、毎日コツコツと歩くことが鍵になります。

また、研究では「中強度の運動」──たとえば速歩き、自転車通勤、軽いジョギング──が最も現実的でした。
ジムに行かなくても、通勤や買い物の中で取り入れられる運動で十分効果があります。

【今日からできる実践法】

「通勤ウォーク」:通勤時に1駅前で降りて歩く。これだけで1日20分の運動になります。

「ながら運動」:家事や買い物のときにテンポよく動く。掃除や階段も立派な運動です。

「週末リセット」:平日できない人は、週末に1〜2時間のウォーキングやサイクリングを。研究では「週末だけの運動」でも、続ければ効果がありました。

「見える化」:スマートウォッチやカレンダーで“歩いた日”を記録。
“続けている自分”がモチベーションになります。

「運動+検診」:運動とあわせて大腸がん検診(便潜血検査)や肝臓チェックを受けると、さらに安心です。

「痛み対策」:膝や腰に不安がある人は、プール歩行や自転車を選びましょう。無理なく続けることが第一です。

【医師からのまとめ】

がん予防の運動は、「頑張る」より「習慣にする」ことが大切です。
目標は**「週5時間の速歩き」**。つまり、毎日30〜40分歩くだけでも、長く続ければ十分な効果があります。

「少しでも長く続ける」ことが、あなたの体を守る最大の秘訣です。

【当院からのご案内】

那覇市のシーサー通り内科リハビリクリニックでは、内科・脳神経内科・リハビリ専門医が、
患者さま一人ひとりに合わせた「運動処方」を行っています。

歩行フォームの確認、筋力や柔軟性チェック、血液検査やCTを組み合わせた健康評価も可能です。
「無理せず続けられる運動」を一緒に見つけましょう。

🏥 シーサー通り内科リハビリクリニック(那覇市)
➡ Web問診・LINE予約対応/無料駐車場あり
https://www.shisa-clinic.com

【参考文献】
Zhang Y. et al. Consistent Adherence to Physical Activity Guidelines and Digestive System Cancer Risk and Mortality. JAMA Oncology. 2025.
https://jamanetwork.com/journals/jamaoncology

American Cancer Society. Guideline for Diet and Physical Activity for Cancer Prevention. CA Cancer J Clin. 2020.
https://doi.org/10.3322/caac.21591