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肝臓の硬さは「痛くない検査」でわかる!FIB-4とエラストグラフィーを解説
【肝臓が沈黙の臓器と言われる理由】
肝臓はとてもがんばり屋の臓器です。多少ダメージを受けても、症状が出にくく、
気づいたときには「肝硬変」や「肝がん」に進んでいることもあります。
特に脂肪肝、糖尿病、高血圧、高脂血症、お酒をよく飲む方は注意が必要です。
最近では、痛みを伴わずに肝臓の状態を調べられる検査が進化しています。
その代表が「FIB-4」と「エラストグラフィー(FibroScan)」です。
【FIB-4とは?血液だけでわかる肝臓チェック】
FIB-4(フィブフォー)は、普段の血液検査から算出できる肝臓の硬さの指標です。
年齢・AST・ALT・血小板という4つの項目で計算し、
値が高いほど肝臓に線維(いわば“硬さ”)が進んでいる可能性があります。
目安として、
- 1.3未満:線維化の可能性は低い
- 1.3~2.6:要注意(定期フォロー)
- 2.6以上:進行線維化の疑いあり
とされています。
このFIB-4は、採血だけで計算できるため、体への負担が少ないのが特徴です。
【エラストグラフィー(FibroScan)とは?】
さらに詳しく調べるには、超音波で肝臓の硬さを直接測る「エラストグラフィー」
という検査があります。ベッドに横になってお腹に軽く機械をあてるだけで、
痛みもなく数分で終わります。
機械から出た“音の波”の伝わり方で、肝臓の弾力性(硬さ)を数値化します。
硬ければ硬いほど、線維化(肝硬変に近づく状態)が進んでいることを示します。
結果は「kPa(キロパスカル)」という単位で表示され、8kPaを超えると注意が必要です。
FibroScanは、**肝臓の“硬さセンサー”**のようなもの。
FIB-4でリスクを見つけたあと、この検査でより詳しく確認します。
【当院でできる検査と流れ】
那覇市のシーサー通り内科リハビリクリニックでは、
以下の流れで痛くない肝臓チェックが可能です。
1️⃣ 採血でFIB-4を自動算出(健診データでもOK)
2️⃣ エラストグラフィー(FibroScan)検査で硬さを可視化
3️⃣ 生活習慣・飲酒・糖代謝の評価をセットで実施
4️⃣ 必要に応じて肝臓専門医と連携し、治療・フォローを行います
これらを組み合わせることで、早期発見・早期対策が可能になります。
【肝臓を守るための生活のコツ】
検査で異常が見つかっても、進行を止めることは十分可能です。
大切なのは、「気づいたら早めに行動すること」。
💡次のことを意識しましょう:
・体重を1〜2kg減らすだけでも肝機能が改善することがあります
・お酒は週に2日以上休肝日を設ける
・睡眠・食事のリズムを整え、脂肪肝を予防する
・糖尿病や高血圧がある人は定期フォローを欠かさない
これらを続けることで、肝臓の負担を減らし、線維化の進行を抑えられます。
【まとめ】
肝臓の病気は、症状が出にくいからこそ「検査で早めに気づく」ことが大切です。
血液のFIB-4と、超音波のFibroScanを組み合わせることで、
痛みもなく、わずか数十分で肝臓の健康状態を知ることができます。
那覇市のシーサー通り内科リハビリクリニックでは、
FIB-4算出・エラストグラフィー(FibroScan)検査の両方が可能です。
脂肪肝、糖尿病、飲酒習慣のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
沈黙の臓器・肝臓を、定期的なチェックで守りましょう。
【参考文献】
- Castera L, Rinella ME, Tsochatzis EA. Noninvasive Assessment of Liver Fibrosis. N Engl J Med. 2025;393:1715–1729.
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMra2403308
