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帯状疱疹のあとに痛みが残る?―帯状疱疹後神経痛(PHN)を防ぐポイント
【はじめに】
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水ぼうそうのウイルスが再び活動して起こる病気です。
皮膚に赤い発疹や水ぶくれが出て、強い痛みを伴うことがあります。
発疹が治ったあとも3か月以上痛みが続く状態を「帯状疱疹後神経痛(PHN)」といいます。
高齢者に多く、眠れないほどの痛みが続くこともあるため、早めの対応が大切です。
【PHNになりやすい人の特徴】
年齢が上がるほど、神経の回復が遅くなり、痛みが残りやすくなります。
特に60歳以上では注意が必要です。
また、発疹の範囲が広い人や、痛みが強かった人はPHNになる確率が高いことが分かっています。
糖尿病、高血圧、慢性の肺病(COPD)やがんなどの持病がある人もリスクが上がります。
ストレスや睡眠不足、喫煙や過度の飲酒も免疫を弱めるため注意しましょう。
【PHNを防ぐためにできること】
1️⃣ 早めの受診が最重要です。
発疹が出てから72時間以内(3日以内)に抗ウイルス薬を使うと、
痛みが長引くのを防げることが分かっています。
2️⃣ 痛みは我慢しない。
強い痛みを放っておくと神経が過敏になり、治りにくくなります。
鎮痛薬や神経ブロックなどを使い、早く痛みを抑えることが大切です。
3️⃣ ワクチンで予防する。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス®など)を接種することで、
発症やPHNのリスクを大きく下げることができます。
60歳以上や基礎疾患のある方は、主治医に相談してみましょう。
4️⃣ 生活習慣を整える。
十分な睡眠、バランスの良い食事、軽い運動が免疫力を保ちます。
禁煙・節酒も神経の回復を助けます。
【受診の目安】
・発疹が出てから3日以内(できれば1日以内)
・痛みが強くて眠れない
・顔や目のまわりに発疹が出た
・持病があり体力が落ちている
これらに当てはまるときは、すぐに医療機関を受診しましょう。
目のまわりの発疹は失明につながることもあるため、眼科と連携した治療が必要です。
【治療の流れ】
- 抗ウイルス薬でウイルスの増殖を抑える
- 鎮痛薬(内服・貼り薬・神経ブロック)で痛みを軽くする
- 皮膚の炎症を抑える外用薬を併用
- 回復期にはリハビリやストレッチで血流を促す
症状に応じて治療を組み合わせることで、痛みを早く軽くできます。
【まとめ】
帯状疱疹後神経痛(PHN)は「年齢」「強い痛み」「持病」があると起こりやすい病気です。
しかし、発疹から72時間以内の治療で大きく予防できます。
痛みを我慢せず、できるだけ早く受診しましょう。
ワクチンも重要な予防策のひとつです。
“今の行動が、将来の痛みを減らす”ことにつながります。
【当院からのお知らせ】
那覇市の「シーサー通り内科リハビリクリニック」では、
帯状疱疹・神経痛の早期診断と痛み治療に対応しています。
一般内科・脳神経内科・リハビリを一体化し、
CT検査・骨密度測定・脳神経エコーまでワンストップで実施可能です。
AI診断支援やコグニバイク、衝撃波治療も導入し、
“倒れない・寝たきりにしない”医療を目指しています。
受診・ご相談は公式サイトまたはLINEからどうぞ。
【参考文献】
Wang J, et al. Risk factors for postherpetic neuralgia: meta-analysis.
Front Immunol. 2025.
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fimmu.2025.1667364/full
