ブログ

一般内科

持病があっても安心!海外旅行前に準備したいおくすり・診療情報まとめ

【持病があっても海外旅行はできる?まず知っておきたい基本ポイント】
持病があっても、きちんと準備をすれば海外旅行は十分に楽しめます。
大切なのは、「ふだん通りの治療をできるだけ続けること」と、
「もし具合が悪くなったときに、現地の医師へ自分の情報を正しく伝えられること」です。

たとえば片頭痛(へんずつう)や前庭性片頭痛(ふらつきを伴う片頭痛)、
緊張型頭痛、脂質異常症(コレステロールが高い状態)、
脳梗塞などの脳血管障害の既往がある方は、
ふだんから複数のお薬を飲んでいることが多いと思います。

旅行中に時差や睡眠不足、疲れ、気温の変化などが重なると、
頭痛やめまいが悪化したり、血圧やコレステロールのコントロールが乱れたりすることがあります。
そのため、「いつもと同じ薬を切らさないこと」と、
「現地の医師が安心して診療できるだけの情報を事前に準備しておくこと」が重要です。

特に韓国など、比較的近くて人気の旅行先でも、
言葉の壁や医療制度の違いから、いざというとき不安を感じる方は少なくありません。
そんな不安を減らすために役立つのが、英語や現地語でまとめた
“Medical Information for Travel(旅行用診療情報)”です。

【海外旅行前に準備したい「診療情報」と「おくすり」のポイント】
海外旅行前の準備で、まず大事なのは「おくすりを十分な量、持っていくこと」です。
旅行日数より少し多め、目安としてプラス数日分の処方を受けておくと安心です。
乗り継ぎや天候不良で帰国が遅れる場合にも対応できます。

次に、「現在の病名」「これまでの病気の経過」「現在飲んでいる薬の一覧」を
英語で書いた診療情報としてまとめておくと、とても心強いです。
たとえば、
・Menstrual-related migraine(生理に関連した片頭痛)
・Vestibular migraine(前庭性片頭痛:めまいやふらつきを伴う片頭痛)
・Tension-type headache(緊張型頭痛)
・Dyslipidemia(脂質異常症)
・Old cerebrovascular disease(脳梗塞などの脳血管障害の既往)
といった形で、一般的に使われる英語名を記載しておくと、
現地の医師にも伝わりやすくなります。

お薬についても同様で、一般名と用量、飲み方を英語で書きます。
例としては、
Lomerizine 5 mg, 4 tablets per day(朝夕食後)
Rosuvastatin 2.5 mg, once daily after dinner
Acetaminophen 300 mg, 2 tablets as needed for pain
などです。

漢方薬(たとえば五苓散など)は海外ではなじみが薄い場合もあるため、
「頭痛やめまいを予防するための漢方薬である」など、用途を簡単な英語で添えると親切です。
また、アレルギー歴やこれまでに副作用が出た薬があれば、
“Drug allergy” としてしっかり明記しておきましょう。

【いざというときに備える具体的な工夫と、当院でできるサポート】
旅行中に体調を崩した場合、現地の病院やクリニックを受診することになります。
その際、診療情報の紙を提示できると、
初対面の医師でも短時間であなたの病気の背景を理解しやすくなります。
「いつからどんな症状があるのか」「普段どのくらいの頻度で頭痛が起きるのか」なども、
あらかじめ日本語と英語で簡単にメモしておくと、よりスムーズです。

また、海外旅行保険への加入も強くおすすめします。
キャッシュレスで受診できる提携医療機関や、
日本語対応の窓口を案内してくれるサービスがあると安心感が違います。
保険証書や連絡先も、スマートフォンの中だけでなく、
紙でも一枚プリントしてパスポートと一緒に保管しておきましょう。

飛行機の中では、こまめな水分補給と軽い体操を心がけ、
長時間同じ姿勢でいないようにすることが大切です。
片頭痛のある方は、まぶしい光や強いにおい、睡眠不足が
発作のきっかけになることがありますので、
アイマスクや耳せん、お気に入りの鎮痛薬を機内持ち込みにしておくと安心です。

当院では、持病をお持ちの方が安心して海外旅行へ行けるよう、
英語による診療情報提供書(Medical Information for Travel) の作成や、
おくすりの持参方法、現地で具合が悪くなったときの対処法についてもご相談をお受けしています。
「韓国旅行の予定があるが、片頭痛や脳梗塞の持病が心配」
「コレステロールの薬を飲んでいるが、海外でも同じように続けたい」
といった不安がありましたら、どうぞ遠慮なくご相談ください。

シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
一般内科・脳神経内科・リハビリテーションの専門医が、
頭痛やめまい、脳梗塞の後遺症、生活習慣病の管理まで幅広く対応しています。
那覇市内で海外旅行前の健康チェックや、
旅行用の診療情報の作成をご希望の方は、
ぜひ一度ご来院いただければと思います。

引用・参考情報(リンク用)

  • 厚生労働省「感染症・海外渡航に関する情報」
  • 外務省 海外安全ホームページ「海外での医療・安全情報」
  • 日本頭痛学会「片頭痛の解説」
  • 日本脳卒中協会「脳卒中と生活管理について」