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脳梗塞のあとに飲むスタチンは必要?再発と寿命への効果をやさしく解説
【結論】
脳梗塞のあと、スタチンは「再発」と「死亡」を減らす可能性があります。
脳梗塞を一度起こすと、
「また起きないか」「将来が心配」と感じる方は多いと思います。
再発を防ぎ、できるだけ元の生活を続けるために、
大切なのが再発予防の治療です。
その中心の一つが、
コレステロールを下げる薬「スタチン」です。
スタチンは、
単に数値を下げるだけの薬ではありません。
血管の内側の炎症を抑え、
血管を詰まりにくく、破れにくくする働きがあります。
最近の大規模な研究では、
脳梗塞後にスタチンを使うことで、
再発や死亡が減ることが示されました。
スタチンは「寿命」を支える薬でもあります
研究では、
脳梗塞後にスタチンを使った人は、
・数か月後
・1年後
・それ以上先
いずれの時期でも、
亡くなる割合が低いことが分かりました。
これはとても重要な点です。
「再発しないだけでなく、
生きる可能性そのものが高まる」
それが、
スタチン治療の大きな価値です。
コレステロールが
それほど高くない人でも、
スタチンの効果が
期待できる可能性があることも示されています。
そのため、
「数値が正常だから不要」とは
必ずしも言えません。
【再発防止】
なぜスタチンで再発が減るの?
脳梗塞の多くは、
血管の内側が傷つき、
血のかたまりができることで起こります。
スタチンには、
・血管の炎症を抑える
・血管をなめらかに保つ
・血のかたまりをできにくくする
といった作用があります。
イメージとしては、
血管の「サビ」を落として守る薬です。
研究では、
スタチンを飲んでいる人の方が、
脳梗塞の再発が少ないことが示されました。
効果は「劇的」ではありませんが、
確実な上乗せ効果と考えられます。
【認知症】
脳梗塞後の物忘れ・認知症にも関係する?
脳梗塞のあと、
・物忘れが増えた
・考えるスピードが落ちた
と感じる方も少なくありません。
これは「脳卒中後認知症」と呼ばれます。
研究では、
スタチンを使っている人の方が、
認知症になる割合が低いことも示されました。
ただし、
「必ず認知症を防げる薬」ではありません。
それでも、
・再発を防ぐ
・脳の血管を守る
という点で、
脳の将来を守る土台になります。
【大切な注意点】
スタチンは自己判断でやめないでください
スタチンには、
・筋肉の痛み
・肝臓の数値の変化
などの副作用が出ることがあります。
しかし、
多くは量の調整や種類変更で対応できます。
「不安だからやめる」のではなく、
気になる症状は医師に相談することが大切です。
薬は、
「合わなければ調整する」ことができます。
当院からのご案内(コマーシャル)
シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
脳梗塞後の再発予防を重視した診療を行っています。
・血圧、脂質、糖尿病の管理
・生活習慣の見直し
・リハビリによる再発・転倒予防
まで、
一人ひとりに合わせてサポートします。
「この薬は本当に必要?」
「物忘れが心配」
そんな時は、
どうぞお気軽にご相談ください。
引用・参考文献
Gupta M, et al.
Impact of Statin Therapy on the Risk of Stroke Recurrence,
Mortality, and Dementia After Ischemic Stroke (ISMARDD Study).
Neurology International, 2025.
https://doi.org/10.3390/neurolint17110176
