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3か月続く痛みは要注意|慢性痛と脳の関係をやさしく解説
【慢性痛とは:3か月以上つづく痛み】
慢性痛とは、痛みが3か月以上つづく、または何度もくり返す状態を指します。
肩こりや腰痛、頭痛、神経痛など、身近な症状も慢性痛になることがあります。
ケガや炎症が治った後も痛みだけが残ることがあり、
「なぜ治らないの?」と不安になる方も少なくありません。
以前は「年のせい」「気のせい」と言われることもありましたが、
現在は慢性痛そのものが治療の必要な病気と考えられています。
痛みが長引くと、仕事や家事、睡眠にも影響し、
気分の落ち込みや不安につながることもあります。
【痛みはどこで感じる?カギは脳】
痛みは、皮ふや筋肉だけで感じているわけではありません。
実は、最終的に痛みを感じている場所は脳です。
体から送られた刺激を、脳が
「これは危険だ」「痛い」と判断したときに、
私たちは痛みとして感じます。
慢性痛では、この判断が過敏になり、
必要以上に強く、長く痛みを感じてしまいます。
たとえるなら、
火事がないのに警報ベルが鳴り続けている状態です。
検査で大きな異常が見つからなくても、
脳の中で「痛みの回路」が強く残っていることがあります。
これは決して「気のせい」ではありません。
脳の働きの変化によって、実際に痛みを感じているのです。
【慢性痛の治療:組み合わせが大切】
慢性痛の治療は、薬だけで治そうとしないことが大切です。
もちろん薬は重要ですが、
それだけでは十分に改善しない場合もあります。
そこで重要になるのが、
運動・生活・考え方を含めた総合的な治療です。
軽い運動やリハビリは、
体を動かすことで脳の痛み回路を落ち着かせます。
また、
「痛み=危険」と思いすぎない考え方を身につけることで、
痛みの感じ方が和らぐことも分かっています。
最近では、
磁気を使って脳の働きを整える治療(rTMSなど)も研究されています。
すべての方に必要な治療ではありませんが、
選択肢が増えてきていることは大きな進歩です。
【早めに受診したほうがよいサイン】
次のような場合は、早めの受診をおすすめします。
・痛みが3か月以上続いている
・しびれや力の入りにくさがある
・夜も眠れないほど痛い
・体重減少や発熱を伴う
原因を整理し、
「何が起きている痛みか」を見極めることが第一歩です。
当院でのご案内
那覇市の
シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
慢性痛を
「体だけ」「画像だけ」で判断せず、
脳・生活・動きの癖まで含めて評価します。
内科・脳神経内科・リハビリの視点から、
必要な検査を行い、無理のない治療を一緒に考えます。
「どこに相談したらいいか分からない痛み」も、
どうぞお気軽にご相談ください。
引用・参考文献
- Treede RD, et al.
Chronic pain as a disease: IASP classification of chronic pain. PAIN. 2019
https://journals.lww.com/pain/Fulltext/2019/01000 - Motzkin JC, et al.
Chronic Pain Is a Brain Network Disorder. JAMA Neurology. 2025
https://jamanetwork.com/journals/jamaneurology - International Association for the Study of Pain (IASP)
https://www.iasp-pain.org
