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3月26日『女性のための片頭痛ケア連携セミナー 〜婦人科専門医×頭痛専門医〜』にて座長を務めました。
特別講演では、医療法人愛仁会 千船病院 産婦人科部長の稲垣美恵子先生にご講演を賜りました。
稲垣先生は、全国でも数少ない「頭痛専門医」と「婦人科専門医」のダブルライセンスをお持ちの先生です。
ご講演では、更年期や月経前症候群(PMS)に伴う頭痛について、非常に分かりやすく解説していただきました。
さらに、CGRP関連製剤や近年登場したgepant製剤などの頭痛治療薬に加え、低用量ピルやホルモン補充療法(HRT)など婦人科領域の治療まで、幅広い内容をご紹介いただき、大変勉強になりました。
後半のディスカッションでは、貴恵女性のクリニックの儀間貴恵先生より、自験例をもとに、頭痛の重症度評価としてHIT-6を活用する重要性についてご教示いただきました。
特に、婦人科疾患が関与する頭痛は重症度が高い傾向があり、頭痛専門医との連携の必要性について強調されていました。
また、東部クリニックの比嘉瞳先生からは、婦人科疾患に関連した頭痛においても、CGRP製剤が有効であった症例のご提示があり、実臨床における有用性を再認識しました。
月経関連片頭痛は重症度が高く、早期の対応が重要です。
現在では、予防薬やCGRP製剤など、比較的コントロールしやすい治療選択肢が増えてきています。
一方で、市販の鎮痛薬を連用すると「薬物乱用頭痛」を引き起こし、治療が難しくなることがあります。また、前兆のある片頭痛では低用量ピルは禁忌となり、前兆のない場合でも慎重な投与が必要です。特に喫煙などのリスクが重なると、血栓症のリスクがさらに高まるため注意が必要です。
月経前症候群や更年期症状の中に頭痛が含まれることは少なくありません。
今回の研究会を通じて、婦人科専門医と頭痛専門医が連携しながら診療にあたることの重要性を、改めて実感しました。

