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95歳以上は何に気をつけるべき?心臓病・認知症・脳卒中と危険因子の最新研究

95歳以上の超高齢者で多い病気とは?

原因・危険因子・健康寿命をわかりやすく解説

日本は世界でも有数の長寿国です。
その中でも、95歳以上の超高齢者
これからさらに増えていくと考えられます。

ただ、長生きできることと、
元気に過ごせることは同じではありません。
大切なのは、年齢を重ねても
できるだけ自分らしく生活できることです。

今回紹介する研究では、
95歳以上の人に多い病気の原因、
関わりやすい危険因子、
そして健康寿命の特徴が調べられました。

この研究は、95歳以上の人口が多い18か国を対象に、
1990年から2023年までの変化を
大きな世界データで解析したものです。

その結果、超高齢者の健康を左右する中心は、
やはり心臓、脳、腎臓であることが
改めて明らかになりました。

【95歳以上で多い病気の原因は心臓病・認知症・脳卒中】

まず大きなポイントは、
95歳以上の病気の負担が
この30年余りで5倍以上に増えていたことです。

これは、超高齢者そのものが増えたことも
関係していると考えられます。
そして、その負担の大部分を占めていたのが
非感染性疾患でした。

非感染性疾患とは、
細菌やウイルスが直接の原因ではない病気です。
たとえば、心臓病、脳卒中、認知症、腎臓病などが
これにあたります。

中でも、命に最も大きく関わっていたのは
虚血性心疾患でした。
これは心臓の血管が狭くなったり詰まったりして、
心筋梗塞や狭心症を起こす病気です。

次に目立ったのが、
アルツハイマー病などの認知症でした。
認知症は、すぐに命を奪うだけでなく、
生活の自立を大きく下げる要因になります。

さらに、脳卒中慢性腎臓病
重要な原因として挙がっていました。
つまり、超高齢者では
心臓、脳、腎臓の病気が重なりやすく、
健康状態に大きく影響するのです。

【危険因子は高血圧・高血糖・腎機能低下が中心】

では、95歳以上の健康を守るために、
何に気をつければよいのでしょうか。
この研究で目立った危険因子は、
高い血圧、高い血糖、腎機能の低下でした。

高血圧は、脳卒中や心不全、
心筋梗塞の大きな原因になります。
年齢が高くなるほど血管は硬くなりやすく、
血圧管理の大切さはさらに増します。

高血糖も重要です。
高血糖が続くと血管が傷みやすくなり、
心臓、脳、腎臓に負担がかかります。
糖尿病がある方では、特に注意が必要です。

また、腎機能の低下も
超高齢者では見逃せません。
腎臓は体の老廃物や余分な水分を
外に出す働きをしています。
この機能が落ちると、全身のバランスが崩れ、
体調を悪化させやすくなります。

研究では、危険因子を
生活習慣、環境・職業、代謝の3つに分けています。
割合としては変化があっても、
実際の負担は増えており、
対策の重要性は変わっていません。

さらに、新型コロナ流行の時期には、
不安やうつなどの心の問題が
目立って増えたことも示されました。
超高齢者では、身体の病気だけでなく、
心の健康もとても大切です。

【平均寿命だけでなく健康寿命をのばすことが大切】

この研究で特に注目したいのは、
単なる寿命だけでなく
健康寿命も調べている点です。

健康寿命とは、
介護や重い障害に長く悩まされず、
比較的元気に暮らせる期間のことです。
ただ長生きするだけでなく、
その中身が大切だという考え方です。

95歳以上の健康寿命は、
1990年の1.86年から
2019年には2.16年に延びていました。
その後、コロナ禍でいったん低下しましたが、
2023年には一部回復していました。

それでも研究では、
今の社会や経済の条件の中でも、
健康寿命はまだ大きく伸ばせる可能性がある
と示されています。

これはとても希望のある結果です。
95歳を超えても、適切な対策によって
よりよい時間を増やせる可能性があるからです。

そのためには、
血圧、血糖、腎機能を整えることに加え、
認知症や脳卒中の予防、
心不全の早期発見、
運動機能の維持も大切になります。

さらに、孤立を防ぐこと、
気分の落ち込みに気づくこと、
周囲が支えることも重要です。
超高齢社会では、医療だけでなく、
家族や地域の支えも欠かせません。

まとめ

95歳以上の超高齢者では、
心臓病、認知症、脳卒中、慢性腎臓病が
大きな健康課題でした。

危険因子としては、
高血圧、高血糖、腎機能低下が目立ち、
心と体の両方への配慮も必要でした。

これからの超高齢社会で大切なのは、
平均寿命だけを見ることではありません。
健康寿命をどうのばすかという視点が、
ますます重要になるといえるでしょう。

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引用・参考文献

Tang H, Chen X, Huang J, et al.
Characterizing patterns in causes, risk factors, and life expectancy among the oldest old (aged 95+ years).
Ageing Research Reviews. 2025.
DOI: 10.1016/j.arr.2025.102985