肥満症に対するマンジャロ治療
院長メッセージ
肥満症は、単に「太っている」状態ではありません。高血圧・糖尿病・脂質異常症・睡眠時無呼吸症候群など、命に関わる疾患と深く結びついた、れっきとした医療の対象です。
近年、GLP-1受容体作動薬の登場により、肥満症治療の選択肢は大きく広がりました。当院では、これらの薬剤を「美容目的のやせ薬」としてではなく、内科医として診療する肥満症への医学的介入として導入しています。
定期的な血液検査と、無理なく続けられる生活習慣のサポートを組み合わせ、安全かつ継続的な治療を提供してまいります。体重の数字だけでなく、皆さまの健康全体を見据えた診療を心がけています。
シーサー通り内科リハビリクリニック
院長 城本 高志
当院の肥満症治療 3つの特徴
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① 専門医による全身管理
ただ体重を落とすだけでなく、心筋梗塞や脳卒中といった重大なリスクを予防する観点から、全身の血管や代謝を専門医が総合的に管理・診療します。
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② 腹部CTによる客観的評価
当院では腹部CTを完備しています。体重計の数字だけでなく、「実際に内臓脂肪がどれくらい減ったのか」を画像と数値で客観的に評価できるため、効果を実感しやすく、モチベーション維持に繋がります。
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③ 寄り添う生活習慣サポート
極端な食事制限や激しい運動を強いることはありません。「お酒との上手な付き合い方」「続けられる食事の工夫」など、お一人おひとりのライフスタイルに合わせた無理のないアドバイスを行います。
「肥満」と「肥満症」は異なります
肥満(治療対象外)
BMI 25以上、または体脂肪率が基準を超えている状態。健康障害を伴わない場合は、医療的な治療対象とはなりません。
肥満症(当院の治療対象)
- 肥満があり、かつ健康障害を1つ以上合併
- または内臓脂肪型肥満で健康障害リスクが高い
- 医学的治療の適応となる状態
- BMI25以上
肥満症に含まれる代表的な健康障害(対象となる疾患)
下記のいずれかを伴う場合が、当院の医学的治療対象(肥満症)となります。
- 耐糖能障害・2型糖尿病
- 脂質異常症
- 高血圧
- 高尿酸血症・痛風
- 脂肪肝(NAFLD)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 冠動脈疾患
- 脳梗塞・脳血栓症
- 運動器疾患(関節症・腰痛)
- 月経異常・不妊
- 肥満関連腎臓病
GLP-1受容体作動薬の効果は
「体重減少」だけではありません
食欲抑制・血糖コントロールにとどまらず、血管・心臓・脳を守る多面的な作用が複数の大規模臨床試験で示されています。
心筋梗塞・狭心症などの冠動脈疾患リスクを低下させることが、大規模臨床試験(LEADER試験・SUSTAIN-6試験など)で示されています。抗炎症作用や直接的な心臓保護作用も報告されています。
脳梗塞・脳卒中のリスク低下も複数の研究で報告されています。神経内科専門医として、脳血管障害の予防という観点からも大きな意義を感じています。
動脈硬化の進行を抑制し、血管内皮の炎症を軽減する作用が一部で示唆されています。血圧・中性脂肪・LDLコレステロールの管理を通じ、全身の血管環境を整える一助となる可能性が期待されています。
※上記の効果はすべての方に保証されるものではありません。個人差があります。記載の内容は現時点での医学的知見に基づくものです。
治療薬と料金
マンジャロ(チルゼパチド)
注射薬|週1回 皮下注射
GLP-1受容体とGIP受容体の両方に作用する新世代の注射薬です。インスリン分泌促進・食欲抑制・胃排出遅延などの作用により、適切な血糖管理と体重減少の効果が期待されています。週1回の自己注射で使用します。
| 用量 | 月額料金(4本・税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 2.5 mg | ¥16,000 | 初回開始用量 |
| 5 mg | ¥30,000 | 増量時・要診察 |
| 7.5 mg 以上 | 要相談 | 状態に応じて個別対応 |
※週1回の皮下注射。1か月分(4本)の料金です。薬剤料金とは別に、下記の診察・検査料がかかります。
治療の流れ
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1初診・問診 対面診察
現在の健康状態、内服薬、既往歴などを伺います。肥満症の診断基準を満たすか、医師が丁寧に確認します。
【初診時の持ち物】
- 直近の健康診断結果や血液検査データ(お持ちの方:初診時の速やかな適応判断に役立ちます)
- お薬手帳(他剤との安全な飲み合わせを確認するため、必須となります)
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2血液検査 当日実施
肝機能・腎機能・血糖値・膵酵素・脂質などを確認します。結果をもとに適応の可否を判断します。(¥6,000)
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3治療開始・自己注射指導
最小用量から開始します。マンジャロの場合は自己注射の方法を丁寧に詳しくご説明します。リベルサスは正しい内服方法・注意点をご案内します。
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41か月後フォロー 血液検査
副作用の有無、体重変化、血液データを確認します。必要に応じて用量調整を行います。
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5継続フォロー 3か月毎
以後3か月ごとに血液検査と診察を実施します。無理のない食事制限や運動習慣のアドバイスを継続しながら、安全に治療を続けます。
※状態が安定している患者様は、お仕事などの通院負担を軽減するため、2回目以降オンライン診療を活用した継続サポート(お薬の郵送対応)についてもご相談を承ります。
副作用と当院の安全対策
⚠️ 主な副作用
- 吐き気・嘔吐(特に開始初期)
- 下痢・便秘
- 腹部不快感・食欲低下
- 注射部位の発赤・腫れ
- まれに膵炎・胆嚢疾患
- まれに低血糖
✔️ 当院の安全対策
- 最小用量からの段階的開始
- 定期的な血液検査によるモニタリング
- 副作用の初期症状を丁寧にご説明
- 異常時の対応方法をご案内
- 内科・神経内科専門医による管理
⛔ 使用できない方(禁忌・慎重投与)
- 妊娠中・授乳中の方
- 膵炎の既往がある方
- 重度の腎機能障害がある方
- その他、医師が適応でないと判断した方
※該当する場合でも、状況に応じて他の治療法をご提案しますのでお気軽にご相談ください。
| 本治療(保険外診療)に関する大切なお知らせ | |
|---|---|
| 目的外の使用(自由診療)について | マンジャロは、日本では「2型糖尿病の治療薬」として国から承認されているお薬です。肥満の改善や減量を目的としたお薬としてはまだ承認されていないため、当院では医師の判断のもと、保険のきかない「自由診療」として処方しています。 |
| お薬の仕入れ元について | 当院で使用しているマンジャロは、海外からの個人輸入などではなく、日本の正規の医薬品卸業者から、日本の法律に基づいて適切に購入した「国内の正規品」です。 |
| 日本にある他のお薬との違い | 日本には肥満症の治療薬として国から承認されている「ウゴービ」というお薬もあります。しかし、ウゴービは使える患者様の条件(体重や持病の基準)が非常に厳しく制限されているため、医師が患者様一人ひとりの体調に合わせて、より適したお薬としてマンジャロを選んで処方しています。 |
| 海外での承認や安全性について | マンジャロと同じ有効成分のお薬は、アメリカ(FDA)やヨーロッパ(EMA)などの国々で、すでに「肥満症の治療薬」として正式に承認され、その体重減少への効果と安全性が認められています。ただし、お薬である以上、吐き気や便秘、まれに膵炎などの副作用のリスクはあります。 |
| 万が一の体調不良と国の救済制度について | 本来の目的(糖尿病の治療)以外でお薬を使う場合、万が一重大な副作用が起きた際、国の「医薬品副作用被害救済制度(公的な補償制度)」の対象にはならないルールとなっています。そのため当院では、専門医が定期的な血液検査を行い、体調の変化にすぐ対応できるよう万全のサポート体制を整えています。 |