ブログ

脳神経内科

むずむず脚症候群とは?夜に脚が落ち着かない原因と治療法を解説

夜になると脚がむずむずして、
じっとしていられない。

横になると不快感が強くなり、
眠れない、何度も目が覚める。

そんな症状が続いていませんか。

それは
むずむず脚症候群(RLS)
かもしれません。

RLSは睡眠に深く関係する病気です。
決して珍しくはありません。

年間で何らかの症状を感じる人は約8%、
週に2回以上つらい人は約3%とされています。

「気のせい」「疲れ」と思って
我慢している方も少なくありません。

今回は、JAMAの最新総説をもとに、
できるだけわかりやすく解説します。

【観点1:症状の特徴|キーワード:むずむず脚・夜・動かすと楽】

RLSのいちばんの特徴は、
脚を動かしたくてたまらないことです。

脚の奥がうずく、
ピリピリする、
虫がはう感じがする。

言葉にしにくい不快感が出ます。

症状は、
じっとしていると悪化します。

座っているとき、
横になったとき、
飛行機や車の中などです。

一方、歩いたり脚を動かしたりすると、
一時的に楽になります。

そして多くの場合、
夕方から夜にかけて強くなります。

そのため、
寝つけない、
途中で目が覚める、
寝直せない、

といった不眠につながります。

日中の眠気や集中力低下、
イライラの原因にもなります。

【観点2:なりやすい人|キーワード:鉄不足・腎不全・妊娠】

RLSは体質だけでなく、
背景の病気と関係することがあります。

特に多いのは、
鉄欠乏性貧血です。

鉄は血液だけでなく、
脳の神経の働きにも関係します。

また、末期腎不全、
妊娠(特に後期)、
末梢神経障害でも多くみられます。

多発性硬化症や
パーキンソン病の方にも
合併しやすいと報告されています。

女性に多く、
男性の約2倍とされています。

65歳以上では、
約10%が経験すると推計されています。

さらに、
一部の薬が悪化させることがあります。

抗うつ薬の一部、
ドパミンを抑える薬、
眠くなる抗ヒスタミン薬などです。

市販の風邪薬でも
悪化することがあります。

夜だけ強くなる人は、
薬の影響も疑います。

【観点3:治療の基本|キーワード:鉄補充・ガバペンチン・増悪】

RLSの診断は、
問診が中心です。

特別な睡眠検査は、
通常は必要ありません。

治療の第一歩は、
悪化させる薬の見直しです。

そして、
鉄の状態を確認します。

フェリチン(体内の鉄の貯蔵量)が
100ng/mL以下、

または鉄の利用率が低い場合は、
鉄補充がすすめられます。

内服の鉄剤や、
点滴の鉄が使われます。

薬が必要な場合、
第一選択は
ガバペンチノイド系薬剤です。

ガバペンチンやプレガバリンなどで、
約70%の方が改善したと報告されています。

以前よく使われた
ドパミン作動薬は、

長期使用で
症状がかえって悪化する
「増悪」という副作用があります。

このため、
現在は第一選択ではありません。

改善しない場合は、
少量のオピオイド薬が
使われることもあります。

RLSは命に関わる病気ではありません。

しかし、
睡眠と生活の質に大きく影響します。

心血管疾患やうつ症状が
多いことも報告されています。

「眠れない」を放置しないことが大切です。

当院からのご案内

【当院からのご案内】

那覇市・浦添市・沖縄県で
むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)・不眠・脚の違和感にお悩みの方へ。

シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
むずむず脚症候群、不眠、貧血、腎機能異常などについて、
内科と脳神経内科の両面から総合的に評価しています。

鉄欠乏(鉄不足)の状態や服薬内容、
神経の異常の有無まで丁寧に確認し、
原因に応じた適切な対応を行います。

生活習慣の調整から薬物療法まで、
患者さん一人ひとりに合わせて
わかりやすくご説明します。

「夜になると脚がむずむずする」
「じっとしていると違和感が強くなる」
「眠れない原因がわからない」

このような症状は、
適切な評価と治療で改善が期待できます。

那覇市・浦添市・沖縄県で
むずむず脚症候群の診断・不眠の治療・鉄欠乏の評価をご希望の方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへ
お気軽にご相談ください。

参考文献

Winkelman JW, Wipper B.
Restless Legs Syndrome: A Review.
JAMA. Published Online January 21, 2026.
doi:10.1001/jama.2025.23247
https://doi.org/10.1001/jama.2025.23247