ブログ

脳神経内科頭痛

夜勤で頭痛が増える理由が判明|睡眠不足だけではなかった

夜勤が続くと、
「頭が痛くなる」「重くなる」と感じる人は多いです。

多くの場合、
「寝不足だから仕方ない」と言われます。
しかし、それだけでは説明できないことが分かってきました。

最近、
夜勤そのものが頭痛を増やすのかを調べた研究が報告されました。
同じ人の「日勤の日」と「夜勤の日」を比べた点が特徴です。

この記事では、
研究結果をできるだけやさしく説明し、
夜勤の人が自分を守るヒントを紹介します。

【夜勤と頭痛:夜勤の日は約3割多い】

研究の対象は、
病院で働く女性スタッフです。

14日間、
毎日「今日は頭痛があったか」を記録しました。

その結果、
日勤の日に頭痛があったのは約2割でした。
一方、夜勤の日は約3割でした。

数字で見ると、
夜勤の日は、日勤の日より
約3割、頭痛が多い結果でした。

年齢や仕事内容を考慮しても、
この差は変わりませんでした。

つまり、
「夜勤の日は頭痛が増える」は
気のせいではないと言えます。

【睡眠不足だけが原因ではない】

この研究では、
睡眠時間や睡眠の質も一緒に調べています。

さらに、
仕事の忙しさや精神的な負担、
体の疲れも考慮しました。

それでも、
夜勤の日のほうが頭痛は多いままでした。

このことから、
単なる寝不足だけではなく、
体内時計のズレが関係していると考えられます。

体内時計とは、
昼に活動し、夜に眠るリズムのことです。

夜勤では、
このリズムが強制的に乱されます。
そのズレが、
頭痛を起こしやすくしている可能性があります。

【2回目の夜勤が要注意:自分でできる対策】

研究では、
2回目の夜勤の日が最も頭痛が多いことも分かりました。

夜勤に入り始めの時期は、
体内時計が切り替わらず、
体への負担が大きいと考えられます。

では、どう対策すればよいでしょうか。

まず大切なのは、
「睡眠時間を増やす」だけにこだわらないことです。

夜勤明けは、
強い光を避けることが重要です。
サングラスを使うだけでも効果があります。

カフェインは、
夜勤の前半だけに使い、
明け方以降は控えると眠りやすくなります。

水分不足も頭痛の原因です。
夜勤中は意識して水分をとりましょう。

15〜20分の短い仮眠も有効です。
長く寝なくても、
頭痛やだるさが軽くなることがあります。

頭痛が頻繁に起こる人は、
「いつ」「夜勤の何時間後に」出るかを
簡単にメモしておくと診察に役立ちます。

当院でのご案内

シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
夜勤・交代勤務による頭痛や不調を、
生活リズムと体の状態の両面から評価します。

頭痛の種類を整理し、
薬だけに頼らない対策も一緒に考えます。
夜勤のたびに頭痛で困っている方は、
お気軽にご相談ください。

引用 Harmsen R, et al.
The acute effect of night work-related circadian misalignment on headache episodes: Results from the 1001 nights-cohort.
Headache. 2025;65:1554–1564.
https://doi.org/10.1111/head.15054