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一般内科感染症

【2026年最新版】インフルエンザワクチンの効果と安全性|高齢者・子ども・妊婦は接種すべき?

2026-2027年インフルエンザワクチン最新情報|効果・副反応を那覇市・浦添市の総合内科専門医が解説

「インフルエンザワクチンを打っても、かかることがあるのでは?」
そんな疑問を持っている方は少なくないと思います。

確かに、インフルエンザワクチンは「接種すれば絶対に感染しない」
というワクチンではありません。

しかし、ワクチンの大切な目的は感染を完全にゼロにすることだけでなく、
入院や重症化、死亡のリスクを減らすことにもあります。

2026年9月、医学誌「JAMA」に、2026-2027年シーズンに向けた
インフルエンザワクチンの最新レビューが発表されました。

今回はこの研究をもとに、ワクチンの効果、安全性、そして
特に接種を考えてほしい方について、わかりやすく解説します。

【インフルエンザワクチンの効果|高齢者の入院・死亡リスクを減らす】

今回の研究は、2025年8月から2026年6月までに発表された研究を検索し、
最終的に69本の研究をまとめた大規模なレビューです。

その結果、高齢者ではインフルエンザワクチンによって、
インフルエンザ関連の入院が減少することが確認されました。

複数のシーズンを通じた研究では、高齢者の入院に対する
ワクチン有効率は約19~43%と報告されています。

さらに重要なのが「死亡を防ぐ効果」です。

高齢者のインフルエンザ関連死亡に対するワクチン有効率は、
研究によって**29~65.8%**と報告されました。

つまり「感染するかどうか」だけを見て、ワクチンの効果を
判断するのは十分ではありません。

高齢者や基礎疾患のある方では、肺炎、入院、体力低下などを防ぐという
視点からワクチンを考えることがとても大切です。

また65歳以上を対象とした研究では、高用量ワクチンが標準量ワクチンより
入院をさらに減らす可能性も示されています。

2022~2025年のランダム化比較試験では、高用量ワクチンは標準量に比べ、
インフルエンザによる入院を相対的に43.6%減らしました。

ただし、これは主に海外のワクチン・医療環境に基づくデータです。
日本で使用できる製剤や推奨については国内の情報を確認する必要があります。

【子ども・妊婦とインフルエンザワクチン|重症化予防にも重要】

今回の研究で特に注目したいのが、子どもに対する効果です。

6か月~17歳の小児・青少年を8シーズン追跡した研究では、
インフルエンザ関連死亡に対するワクチン有効率は**80%**でした。

もちろん「80%の人が感染しない」という意味ではありません。

ワクチンを接種した子どもでは、接種していない子どもと比べて、
インフルエンザ関連死亡のリスクが大きく低かったという意味です。

子どものインフルエンザでは、高熱だけでなく、脱水、肺炎、けいれんなどを
起こすことがあり、まれですが重症化するケースもあります。

さらに妊娠中のワクチン接種にも興味深い結果が示されました。

妊娠中に母親がインフルエンザワクチンを接種すると、生後6か月までの
赤ちゃんの症候性インフルエンザが減少していました。

その有効率は**44.4%**と報告されています。

赤ちゃん自身がまだ十分にワクチン接種できない時期に、
お母さんの免疫が赤ちゃんを守る可能性があるということです。

【インフルエンザワクチンの副反応|安全性の最新データ】

「インフルエンザワクチンの副反応が心配」という相談もよくあります。

今回のレビューでは、約997万人を含む大規模な安全性解析で、
重い副反応について詳しく検討されています。

その結果、季節性インフルエンザワクチン接種後に、
ギラン・バレー症候群など重大な有害事象が増える関連は確認されませんでした。

また、RSVワクチンや新型コロナワクチンとの同時接種についても検討され、
新たな重大な安全性の問題は確認されませんでした。

子どもで心配される発熱性けいれんについても、接種後0~7日間で
リスクが増加する関連は認められませんでした。

もちろん接種部位の痛み、腫れ、発熱、だるさなど、
一時的な副反応が起こることはあります。

過去にワクチンで強いアレルギー反応があった方などは、
接種前に医師へ相談してください。

今回の研究全体としては、新たな安全性上の懸念は確認されなかった
というのが大きな結論です。

よくある質問 Q&A

Q.ワクチンを打ってもインフルエンザになることはありますか?
A.あります。ただし重要なのは、感染予防だけではなく、
入院・重症化・死亡を減らす効果が期待できることです。

Q.毎年接種する必要がありますか?
A.インフルエンザウイルスは毎年少しずつ変化します。
そのため、そのシーズンに合わせたワクチン接種が基本になります。

Q.高齢者は特に接種したほうがよいですか?
A.高齢者はインフルエンザで重症化しやすいグループです。
今回の研究でも入院や死亡を減らす効果が示されています。

Q.副反応が怖いのですが大丈夫でしょうか?
A.接種部位の痛みや発熱などは起こり得ますが、今回の大規模レビューでは
新たな重大な安全性の問題は確認されませんでした。

インフルエンザワクチンについて相談したい方へ

シーサー通り内科リハビリクリニックでは、単にワクチンを接種するだけでなく、
年齢や基礎疾患、その方の生活背景を考えた予防医療を大切にしています。

特に高血圧、糖尿病、心臓病、脳卒中などの持病がある方や、
ご高齢の方は、感染症をきっかけに体調を大きく崩すことがあります。

私たちは「病気になってから治す」だけでなく、
大きな病気をできるだけ事前に防ぎ、患者さんの未来を守る医療を目指しています。

那覇市・浦添市・沖縄県でインフルエンザワクチンについて迷っている方は、
かかりつけ医と相談しながら、自分に合った予防方法を考えていきましょう。

引用・参考文献

Senerth E, et al. Influenza Vaccine Effectiveness and Safety for the 2026-2027 Respiratory Season. JAMA. Published online September 2, 2026.
今回のレビューは69研究を対象とし、高齢者、小児、妊婦などにおける有効性と安全性を評価しています。
JAMA論文(DOI)

Johansen ND, et al. High-dose influenza vaccine effectiveness against hospitalization in older adults. N Engl J Med. 2025;393:2291-2302.
NEJM論文(DOI)

Leonard JS, et al. Influenza vaccine effectiveness against pediatric death in the United States: 2016-2025. Pediatrics. 2026.
Pediatrics論文(DOI)Zerbo O, et al. Influenza vaccination during pregnancy and infant influenza in the first 6 months of life. Obstet Gynecol. 2025.