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一般内科睡眠時無呼吸症候群

いびきが目立たなくても要注意|女性の睡眠時無呼吸症候群の特徴を解説

睡眠時無呼吸症候群と聞くと、「大きないびきをかく中年男性の病気」
というイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし、女性でも睡眠時無呼吸症候群は起こります。女性では、いびきや
息が止まるといった典型的な症状より、頭痛、疲労、不眠、夜間頻尿などが
前面に出ることがあり、発見が遅れる可能性があります。

2026年に発表された研究では、中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群
患者407人を対象に、男女で症状の現れ方がどのように異なるかが
詳しく調べられました。

その結果、女性は男性より無呼吸の回数が少ないにもかかわらず、頭痛、
疲労、睡眠障害、不安などの負担を強く感じていることが分かりました。

【女性の睡眠時無呼吸症候群で多い症状】

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に喉の空気の通り道が狭くなり、
呼吸が何度も止まったり浅くなったりする病気です。

呼吸が止まるたびに体は酸素不足となり、脳が短時間目覚めて呼吸を
再開します。本人に目覚めた自覚がなくても、睡眠が細切れになり、
身体や脳を十分に休ませることができません。

診断では、1時間に何回呼吸が止まるかを示すAHIという指標を使います。
一般にAHIが15回以上で中等症、30回以上で重症と判断されます。

今回の研究では、女性のAHI中央値は1時間25回、男性は35回でした。
つまり、男性の方が呼吸障害は強かったにもかかわらず、女性では多くの
自覚症状がより強く認められました。

女性で特に多かったのは、夜中に何度もトイレへ行く夜間頻尿、起床時を
含む頭痛、悪夢です。睡眠の質の低下や日中の疲労感も、男性より強く
報告されました。

さらに女性では、不安感、怒りやすさ、日中の生活への支障、社会生活への
満足度低下なども目立ちました。一方で、いびき、睡眠中の息苦しさ、
鼻づまり、胃酸逆流、うつ症状には明らかな男女差がありませんでした。

女性では「いびきがひどくないから無呼吸ではない」と判断されやすく、
頭痛や疲れを更年期、ストレス、年齢の影響として見過ごしてしまう
ことがあります。

【睡眠時無呼吸と頭痛・疲労・夜間頻尿の関係】

睡眠時無呼吸で頭痛が起こる理由には、夜間の酸素低下、二酸化炭素の上昇、
血管の変化、睡眠不足などが関係すると考えられています。

特に朝起きた直後に頭が重い、締め付けられるように痛む場合は、
睡眠中の呼吸状態を確認することが重要です。ただし、片頭痛や緊張型頭痛
など別の病気もあるため、頭痛だけで診断することはできません。

夜間頻尿にも睡眠時無呼吸が関係します。無呼吸によって胸の中の圧力が
変化すると、体が水分を外へ出そうとするホルモンが増え、夜間の尿量が
多くなる場合があります。

夜中にトイレへ行く回数が多いと、さらに睡眠が分断されます。その結果、
日中の眠気、集中力低下、疲労、ふらつきなどが悪化するという悪循環に
陥ることがあります。

睡眠時無呼吸による疲労は、単なる寝不足と異なり、十分な時間寝ても
回復しにくい点が特徴です。「寝ても疲れが取れない」「朝からだるい」
という場合は注意が必要です。

放置すると、高血圧、心房細動、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などのリスクが
高まる可能性があります。日中の眠気による交通事故や仕事上のミスにも
つながるため、早期発見が大切です。

【女性の睡眠時無呼吸を見逃さない検査と治療】

今回の研究では、15種類の症状をまとめて解析したところ、症状が全般的に
強いグループ、全般的に軽いグループ、気道症状だけが強いグループの
3つに分けられました。

女性は、頭痛、疲労、不安、睡眠障害などを幅広く抱える「症状が強い
グループ」に多く含まれていました。無呼吸の回数だけでなく、生活への
影響を総合的に評価する必要があります。

検査には、自宅で行う簡易睡眠検査と、医療機関で詳しく測定する
終夜睡眠ポリグラフ検査があります。簡易検査では呼吸、酸素濃度、脈拍、
いびきなどを測定します。

重症度や症状に応じて、CPAPという治療を行います。CPAPは、鼻に装着した
マスクから空気を送り、睡眠中に喉が閉じないようにする治療です。

そのほか、減量、飲酒の調整、横向き睡眠、マウスピース、耳鼻咽喉科的な
治療などを検討します。治療法は、無呼吸の重症度や原因、患者さんの
生活状況によって異なります。

女性では、閉経後に女性ホルモンが減少すると、喉の筋肉や脂肪分布が
変化し、睡眠時無呼吸が増えることがあります。体形が細くても顎が小さい、
鼻が詰まりやすいなどの理由で発症する場合があります。

【よくある質問・Q&A】

Q.いびきをかかなくても睡眠時無呼吸の可能性はありますか?

A.あります。特に女性では、いびきより頭痛、疲労、不眠、夜間頻尿などが
目立つことがあり、家族が呼吸停止に気づいていない場合もあります。

Q.夜中に何度もトイレへ行くのは年齢のせいでしょうか?

A.加齢、前立腺、過活動膀胱、糖尿病など多くの原因がありますが、
睡眠時無呼吸が隠れている場合もあります。いびきや眠気も確認しましょう。

Q.朝の頭痛があれば睡眠時無呼吸ですか?

A.頭痛だけでは判断できません。ただし、朝の頭痛に加えて、いびき、
疲労、眠気、高血圧などがある場合は、睡眠検査を検討する価値があります。

Q.CPAPを使えば症状はすぐ良くなりますか?

A.眠気や朝の頭痛が比較的早く改善する方もいますが、効果には個人差が
あります。マスクの調整と継続使用が重要です。

【那覇市・浦添市・沖縄県で睡眠時無呼吸が心配な方へ】

シーサー通り内科リハビリクリニックでは、睡眠時無呼吸症候群に対する
自宅での簡易睡眠検査から、精密検査、CPAP治療、継続管理まで
対応しています。

内科・脳神経内科の立場から、朝の頭痛、夜間頻尿、日中の眠気、疲労、
高血圧、不整脈、脳卒中リスクなどを総合的に評価します。

那覇市・浦添市をはじめ沖縄県内で、いびき、睡眠中の呼吸停止、
寝ても取れない疲れ、朝の頭痛にお困りの方は、シーサー通り内科
リハビリクリニックへお気軽にご相談ください。

【引用情報】

Vaidya S, Nouraie S, Wallace D, Wieland W, Sawyer A, Patel S.
Sex Differences in Symptom Profiles in Moderate to Severe
Obstructive Sleep Apnea. SLEEP. 2026;49(Suppl 1):A237.

https://academic.oup.com/sleep/article/49/Supplement_1/A237/8673507