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リハビリテーション科

がん治療後の運動は必要?医師が解説する「生存率と身体活動」の関係

がん治療後は運動した方がよいのでしょうか?
最新研究では、身体活動と死亡リスクの関係が明らかになりつつあります。
医師がわかりやすく解説します。

がん治療後は運動した方がいい?

がんを経験した方の多くが、

「運動しても大丈夫なのか」
「無理をすると体に悪いのでは」

と悩むことがあります。

治療後は体力が落ちたり、
疲れやすくなったりするため、
体を動かすことに不安を感じる方も少なくありません。

しかし近年の研究では、

治療後の運動習慣が健康や寿命に影響する可能性

が注目されています。

今回紹介する研究では、
がん経験者の運動量と死亡リスクの関係が
長期間にわたり調査されました。

その結果、

運動をしている人の方が死亡リスクが低い可能性

が示されました。

【がん治療後の運動】死亡リスクとの関係

この研究では、約1万7千人のがん経験者を対象に、
診断後の身体活動と健康状態が調べられました。

対象となったがんは、

・肺がん
・膀胱がん
・腎臓がん
・直腸がん
・卵巣がん
・口腔がん
・子宮体がん

などです。

平均約11年間という長期間にわたり
追跡調査が行われました。

その結果、

身体活動量が多い人ほど
死亡リスクが低い傾向

が確認されました。

特に、

・肺がん
・膀胱がん
・子宮体がん

などでこの傾向がみられました。

つまり、

がん治療後でも体を動かすことは
健康に良い影響を与える可能性

があると考えられます。

【がんサバイバーと運動】少しの運動でも効果

運動というと、

「たくさん運動しないと意味がない」

と思う方もいるかもしれません。

しかし今回の研究では、

少しでも体を動かしている人の方が
健康に良い傾向

がみられました。

ここでいう運動とは、

・速歩き
・自転車
・軽いジョギング

など、
少し息が弾む程度の運動です。

また重要なポイントとして、

診断後に運動を始めた人でも
良い結果がみられた

ことが挙げられます。

つまり、

「今まで運動していなかったから意味がない」

ということはありません。

今からでも運動を始めることに
意味がある可能性
があります。

【がん治療後の生活】安全に運動を続けるコツ

がん治療後の体調は人それぞれです。

治療内容や体力によっては、
激しい運動が負担になることもあります。

そのため大切なのは、

無理のない運動から始めることです。

例えば、

・散歩
・軽い体操
・ゆっくりしたウォーキング

などがおすすめです。

国際的な運動ガイドラインでは、

週150分程度の中等度運動

が推奨されています。

ただし最初からこの量を
達成する必要はありません。

少しずつ継続すること
健康維持のポイントです。

まとめ

近年の研究では、

がん治療後の運動習慣が
健康や寿命に関係する可能性

が示されています。

特に重要なポイントは

・治療後でも運動は大切
・少しの運動でも意味がある
・今から始めても遅くない

という点です。

体調に合わせて、
無理のない範囲で体を動かす習慣を
作ることが大切です。

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参考文献

Rees-Punia E, Teras LR, Newton CC, et al.
Leisure-Time Physical Activity and Cancer Mortality Among Cancer Survivors.
JAMA Network Open. 2026;9(2):e2556971.
https://doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2025.56971