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一般内科呼吸器感染症

インフルエンザだけじゃない!大人も注意したいRSV感染症の特徴と対策

【RSVは「子どもの病気」ではありません】

RSV感染症は、乳幼児の病気として知られています。
しかし最近では、大人の入院例も増えています。

特に高齢者や、心臓・肺の病気がある方では、
肺炎などで重症化することがあります。

一方、インフルエンザAは、
毎年流行するなじみのある感染症です。

どちらも冬に多く、
咳や発熱など症状がよく似ています。

そのため、「見た目だけ」で区別するのは難しく、
検査をしないと分からないことも多いのが現実です。

そこで、大人で入院した患者さんを対象に、
RSVとインフルAを比べた研究が行われました。

【症状の違い:RSVは咳、インフルは発熱が目立つ】

この研究では、RSVまたはインフルAで入院した大人を調べています。
結果から、症状の「傾向の違い」が見えてきました。

RSVでは、
・痰がからむ咳
・息苦しさ
といった、呼吸の症状が目立ちました。

一方、インフルエンザAでは、
・高い発熱
・全身のだるさ
が多くみられました。

どちらでも息切れは起こりますが、
RSVは「胸の症状」が強い印象です。

また、RSVとインフルの両方に感染した人では、
息苦しさがさらに強くなる傾向がありました。

つまり、
「熱が高い=インフル」
「咳がひどい=RSV」
と単純に分けることはできません。

特に高齢者では、
発熱が目立たず、咳や息切れだけのこともあります。

【重くなりやすい人の特徴と受診の目安】

この研究で重要なのは、
「誰が重症化しやすいか」が示された点です。

RSVで状態が悪くなりやすかったのは、
・現在喫煙している人
・COPD(慢性的な肺の病気)がある人
・心不全がある人
・肺炎を合併している人
でした。

これらに当てはまる方は、
入院や人工呼吸が必要になる可能性が高くなります。

また、RSVとインフルの同時感染では、
より重い経過をたどる例がありました。

冬の感染症は、
「1つだけとは限らない」
という点も大切です。

では、どんな時に受診すべきでしょうか。

次のような症状があれば、
早めに医療機関に相談してください。

・息切れが強い
・咳がひどく、痰が増えてきた
・ぐったりして動けない
・食事や水分がとれない
・持病があり、症状が急に悪化した

予防としては、
手洗い、マスク、換気が基本です。

インフルエンザワクチンは、
重症化を防ぐために有効です。

RSVについても、
高齢者向けワクチンが注目されています。

【まとめ】

・RSVは大人でも重くなることがある
・RSVは咳や息切れ、インフルは発熱が目立ちやすい
・喫煙、肺や心臓の病気がある人は要注意
・症状が強い場合は、早めの受診が大切

「ただの風邪」と思って様子を見ることで、
重症化につながることもあります。

気になる症状があれば、
無理せず医療機関に相談しましょう。

【当院からのご案内(コマーシャル)】

シーサー通り内科リハビリクリニック(那覇市)では、
発熱、咳、息切れなどの診療を行っています。

高齢の方や、心臓・肺の病気がある方の感染症は、
早めの評価がとても大切です。

当院では、大人のRSVワクチン接種を実施しています。
RSVは重症化することがあるため、
かからないための予防が重要です。

「いつもと違う」「息が苦しい」と感じた時や、
RSVの予防を考えたい方も、お気軽にご相談ください。

【引用文献】

Su R, Li W, Tang X, et al.
Clinical characteristics and prognostic differences between RSV and
influenza A virus infections in hospitalized adult patients.
International Journal of Infectious Diseases. 2026;164:108381.
https://doi.org/10.1016/j.ijid.2026.108381