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慢性片頭痛と難治性片頭痛の違い|受診の目安を那覇市・浦添市の頭痛専門医が解説
治りにくい片頭痛とは?
薬だけでなく「体全体」を見直すことが大切です
片頭痛は、ズキズキする頭の痛みだけでなく、吐き気、光や音への
過敏さを伴うことがある病気です。
多くの方は治療で改善しますが、中には複数の予防薬を使っても
十分に良くならない「治りにくい片頭痛」があります。
近年、このような片頭痛は「治療抵抗性片頭痛」や
「治療不応性片頭痛」として注目されています。
治療抵抗性片頭痛とは、月に8日以上つらい頭痛があり、
複数の予防薬で十分な効果が得られない状態です。
治療不応性片頭痛は、さらに多くの治療でも改善が難しい状態を
指します。つまり、より重く複雑な片頭痛と考えられます。
【治りにくい片頭痛と合併症】
2024年の国際研究では、片頭痛患者689人を調べ、治りにくい
片頭痛の人ほど合併症が多いことが示されました。
合併症とは、ある病気に加えて別の病気や不調を持っている状態です。
片頭痛では、不安、うつ、不眠、首や肩の痛みなどが関係します。
特に治療不応性片頭痛では、不安やうつなどの精神的な不調、
睡眠障害、顎関節症、筋肉のこり、甲状腺炎などが多くみられました。
これは「気のせい」という意味ではありません。痛みが長く続くと、
脳や神経が敏感になり、体の不調と頭痛が影響し合うことがあります。
そのため、片頭痛がなかなか良くならない時は、薬を増やすだけでなく、
背景にある不調を丁寧に確認することが大切です。
【慢性片頭痛と睡眠・不安の関係】
慢性片頭痛とは、月に15日以上頭痛があり、そのうち8日以上が
片頭痛らしい頭痛である状態をいいます。
今回の研究では、治療不応性片頭痛の約8割、治療抵抗性片頭痛の
約7割が慢性片頭痛でした。
さらに、薬の使いすぎによる頭痛も多くみられました。痛み止めを
頻回に使うことで、かえって頭痛が増えることがあります。
不安やうつ、不眠は、片頭痛を悪化させる大きな要因です。
眠れない日が続くと、脳が休めず痛みに敏感になります。
また、痛みへの不安が強くなると、外出や仕事を控えるようになり、
生活の質が下がってしまいます。
大切なのは、頭痛だけを切り離して考えないことです。睡眠、気分、
ストレス、生活リズムを一緒に整えることが改善への近道です。
【片頭痛治療で見直したい生活習慣】
治りにくい片頭痛では、首・肩のこり、顎の痛み、姿勢、運動不足も
見逃せません。
筋肉のこりや顎関節の不調があると、三叉神経という顔や頭の感覚を
伝える神経が刺激され、痛みが強くなることがあります。
また、片頭痛の方は「頭痛が怖いから動かない」という悪循環に
入りやすいです。無理のない運動は、睡眠や気分の改善にも役立ちます。
ただし、激しい運動で頭痛が悪化する方もいます。まずは散歩、
ストレッチ、軽い筋トレなどから始めるのがおすすめです。
片頭痛治療では、CGRP関連薬、内服薬、注射薬、生活指導など、
さまざまな選択肢があります。
それでも改善しない場合は、診断が正しいか、薬の使いすぎがないか、
睡眠時無呼吸やうつ、不安、首こりが隠れていないかを確認します。
片頭痛は、我慢する病気ではありません。頭痛の日数が多い方、
市販薬が手放せない方は、早めに専門医へ相談しましょう。
当院からのお知らせ
那覇市・浦添市・沖縄県で、片頭痛、慢性頭痛、薬の使いすぎによる
頭痛でお困りの方は、シーサー通り内科リハビリクリニックへご相談ください。
当院では、内科・脳神経内科・リハビリの視点から、頭痛だけでなく、
睡眠、生活習慣、首肩のこり、脳血管リスクまで幅広く確認します。
「薬を飲んでも頭痛が続く」「頭痛で仕事や家事に支障がある」
という方は、一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。
引用情報:Rosignoli C, et al. The Journal of Headache and Pain 2024;25:212. “Resistant and refractory migraine two different entities with different comorbidities? Results from the REFINE study”
