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慢性腎臓病は認知症リスクを高める?腎臓と脳を守る生活習慣
年齢を重ねると、
「物忘れが増えたかもしれない」と
不安になる方は少なくありません。
一方で健康診断では、
・腎機能が少し低下しています
・尿たんぱくが出ています
と言われることもあります。
では、
腎臓の病気と物忘れには
関係があるのでしょうか。
最近の研究では、
慢性腎臓病がある人は
認知機能が低下しやすい可能性が
あることが報告されています。
特に注目されているのが
たんぱく尿です。
たんぱく尿とは、
尿の中にたんぱくが多く出ている状態で、
腎臓のフィルターが傷んでいる
サインのひとつです。
今回紹介する研究では、
慢性腎臓病の重症度と
認知機能低下の関係が
詳しく調べられました。
【慢性腎臓病と認知機能低下】【認知症リスク】
この研究では、
慢性腎臓病のある5600人以上を
長期間追跡しました。
平均年齢は約60歳で、
4〜6年間にわたり
認知機能が調べられました。
研究では、
次のような脳の働きを評価しました。
・記憶力
・注意力
・判断力
・情報処理の速さ
これらは日常生活に
とても重要な能力です。
その結果、
慢性腎臓病が進んでいる人ほど
認知機能低下が起こりやすい
ことがわかりました。
特に、
注意力や情報処理の速さなど
脳の働きに影響が出やすい
ことが示されました。
これは
「物忘れ」だけでなく
・考える力
・段取りを立てる力
にも関係する可能性があります。
つまり、
腎臓の病気は
脳の健康とも
関係している可能性があるのです。
【たんぱく尿が認知症のヒント】【たんぱく尿】
今回の研究で
特に注目されたのが
たんぱく尿の存在です。
腎機能の指標である
eGFRが低い人ほど
認知機能低下のリスクは
高くなる傾向がありました。
しかし、
さらに強く関係していたのは
たんぱく尿でした。
尿たんぱくが多い人では
・注意力の低下
・情報処理の低下
・判断力の低下
などのリスクが
高くなっていました。
これは、
たんぱく尿が
全身の血管のダメージ
を反映している可能性が
あるためと考えられています。
腎臓と脳は、
どちらも細い血管が
とても多い臓器です。
そのため、
血管の障害が起こると
・腎臓の働きが悪くなる
・脳の働きが低下する
という形で
同時に影響が出る可能性があります。
【腎臓と脳を守る生活習慣】【慢性腎臓病予防】
では、
腎臓と脳を守るために
どんなことを意識すればよいのでしょうか。
研究では、
慢性腎臓病と認知機能低下の背景に
・高血圧
・糖尿病
・動脈硬化
・慢性炎症
などが関係している可能性が
示されています。
そのため、
次のような生活習慣が
とても重要になります。
① 血圧をしっかり管理する
高血圧は
腎臓と脳の両方に
大きな負担をかけます。
② 糖尿病を放置しない
血糖が高い状態が続くと
血管が傷みます。
③ 塩分をとりすぎない
塩分過多は
腎臓と血圧に
悪影響を与えます。
④ 適度に運動する
運動は
血管の健康を
保つ効果があります。
⑤ 定期的に健康診断を受ける
尿たんぱくや腎機能の異常は
早期発見が大切です。
健康診断で
・腎機能低下
・尿たんぱく
を指摘された場合は、
放置せず医療機関で
相談することをおすすめします。
腎臓の異常は
症状が出にくいため、
気づかないうちに
進行してしまうことがあります。
だからこそ
早めの対策が重要です。
【当院からのお知らせ】
那覇市・浦添市・沖縄県で
慢性腎臓病・尿たんぱく・高血圧・認知症にお悩みの方へ。
シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
高血圧、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化、慢性腎臓病(CKD)、認知症相談など、
生活習慣病から脳の健康まで幅広く診療しています。
腎臓の異常は、
動脈硬化の進行や脳卒中・認知機能低下とも関係するため、
早めの評価と継続的な管理が重要です。
「尿たんぱくを指摘された」
「腎機能低下が気になる」
「もの忘れが増えてきた」
このようなお悩みは、
体全体のバランスをみながら対応することが大切です。
那覇市・浦添市・沖縄県で
慢性腎臓病管理・尿検査異常の精査・認知症相談・生活習慣病治療をご希望の方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへ
お気軽にご相談ください。
引用文献
Huang Z, Yaffe K, Li C, et al.
Chronic Kidney Disease Severity and Risk of Cognitive Impairment.
JAMA Network Open. 2026.
https://doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2025.59834
