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物忘れが気になる方へ|睡眠と認知症の深い関係を沖縄県那覇市の認知症専門医がわかりやすく解説
睡眠でわかる認知症リスク?
脳波からみる「脳の年齢」とは
「最近もの忘れが増えた気がする」
「認知症にならないか心配」
このように感じている方は多いのではないでしょうか。
認知症は、症状が出る前から
ゆっくり進行していると考えられています。
そのため、早い段階で変化に気づくことが
とても重要です。
最近の研究では、
睡眠中の脳の動き(脳波)から
認知症のリスクを予測できる可能性が
注目されています。
ここでは、その内容を
できるだけわかりやすく解説します。
【睡眠と脳年齢|脳波からわかる「脳の若さ」】
私たちは眠っている間も、
脳が完全に休んでいるわけではありません。
睡眠中の脳は、
記憶の整理や情報の処理など、
大切な働きを続けています。
このときの脳の電気の動きを記録したものが
**脳波(のうは)**です。
今回の研究では、この脳波をもとに
「脳の年齢」を推定する方法が使われました。
これは、人工知能(AI)を使って、
「この脳は何歳くらいに見えるか」を
計算するものです。
そして、実際の年齢との差を
**脳年齢指数(BAI)**と呼びます。
例えば、
実年齢が70歳でも脳年齢が80歳なら、
脳がやや老化している可能性があります。
逆に、脳年齢が若ければ、
脳の状態が良好である可能性があります。
つまりこの指標は、
見た目の年齢ではなく、
脳の健康状態を表す目安になります。
【認知症リスクと睡眠|脳年齢が高いとどうなる?】
この研究では、7000人以上のデータを使い、
長期間の追跡調査が行われました。
その結果、
脳年齢が高い人ほど、
将来認知症になるリスクが高いことが
明らかになりました。
特に重要なのは、
脳年齢が10歳高くなるごとに、
認知症のリスクが約1.4倍になる点です。
これはかなり大きな差です。
さらにこの結果は、
年齢や性別だけでなく、
・運動習慣
・喫煙
・体重
・生活習慣病
などの影響を調整したあとでも
変わりませんでした。
つまり、睡眠中の脳波は、
単なる生活習慣の違いではなく、
脳そのものの変化を反映している可能性が
あると考えられます。
また、睡眠の質が悪い状態は、
認知症と関係することも知られています。
・いびきが強い
・夜中に何度も起きる
・昼間に強い眠気がある
このような場合は、
注意が必要です。
【認知症予防と睡眠|今からできる対策とは】
では、私たちは何に気をつければよいのでしょうか。
まず大切なのは、
睡眠を軽く見ないことです。
睡眠は単なる休息ではなく、
脳を守る大切な時間です。
特に意識したいポイントは、次の3つです。
① 毎日同じ時間に寝る・起きる
生活リズムを整えることで、
脳の働きも安定します。
② 適度な運動を取り入れる
運動は睡眠の質を高め、
脳の血流も良くします。
③ 生活習慣病を放置しない
高血圧や糖尿病は、
認知症リスクと深く関係します。
また、睡眠時無呼吸症候群(いびきの病気)も、
認知症と関係があるとされています。
「ただのいびき」と思わず、
気になる場合は医療機関での評価が重要です。
今回の研究は、
睡眠中の脳波を使うことで、
将来的な認知症リスクを
早い段階でとらえられる可能性を示しました。
今後は、家庭で使える機器などで、
より身近な検査になることも期待されています。
まとめ
睡眠中の脳波から、
「脳の年齢」を推定することで、
将来の認知症リスクを
予測できる可能性が示されました。
特に、脳年齢が高いほど
認知症リスクが上がることが分かっています。
これは、
認知症を早く見つける手がかりになる
重要な発見です。
認知症予防では、
症状が出てからではなく、
普段の生活から整えることが
とても大切です。
睡眠、運動、生活習慣の見直しを、
今日から意識してみましょう。
お知らせ
那覇市・浦添市・沖縄県で、
「物忘れが気になる」「認知症が心配」
「睡眠の質が悪い」「いびきが気になる」など、
お困りの方はシーサー通り内科リハビリクリニックへご相談ください。
当院では、脳神経内科専門医として、
認知症・物忘れの評価に加え、
高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病の管理、
睡眠に関するご相談にも対応しています。
認知症予防は、日々の生活から始まります。
早めの相談が、将来の安心につながります。
引用・参考文献
Sun H, Milton S, Fang Y, et al.
Machine Learning–Based Sleep Electroencephalographic Brain Age Index and Dementia Risk:
An Individual Participant Data Meta-Analysis.
JAMA Network Open. 2026;9(3):e261521.
https://doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2026.1521
