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物忘れは心臓病・脳卒中のサイン?認知機能低下と血管病の関係を解説
物忘れは「脳卒中・心臓病のサイン」かもしれません
最新研究でわかった脳と血管の深い関係
「最近、考えるのが遅くなった」
「会話のテンポについていけない」
このような変化を、年齢のせいだけと思っていませんか。
実は、認知機能(ものを考える力)の低下は、
将来の脳卒中や心臓病の前ぶれである可能性があります。
2026年に発表された大規模研究では、
心血管病を起こす人は、その数年前から
認知機能が低下していることがわかりました。
ここでは、一般の方にもわかりやすく、
その意味と対策を解説します。
【認知機能低下はいつから始まる?】
この研究では、65歳以上の高齢者を対象に、
約11年間にわたって認知機能の変化が調べられました。
その中で、脳卒中や心不全などを発症した人と、
発症しなかった人を比較しています。
結果はとても重要です。
心血管病を起こした人では、
発症の「3〜8年前」から認知機能の低下が始まっていました。
つまり、病気が起きてからではなく、
かなり前から変化が始まっているのです。
特に早く低下していたのが「処理速度」です。
処理速度とは、
・話を理解する速さ
・判断するスピード
・反応の速さ
などのことです。
例えば、
「会話についていけない」
「作業に時間がかかる」
こうした変化が、早いサインの可能性があります。
【どんな病気と関係しているのか】
今回の研究では、特に次の病気との関連が強くみられました。
・脳卒中(脳の血管が詰まる・破れる病気)
・心不全(心臓の働きが弱くなる病気)
・重症の心臓病
これらの病気では、発症前から認知機能が
はっきりと低下していました。
一方で、軽い心筋梗塞では、
同じような変化は目立ちませんでした。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
ポイントは「血管」です。
高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などは、
全身の血管を少しずつ傷つけます。
その結果、脳の細い血管の流れが悪くなり、
脳の働きが少しずつ低下していきます。
この変化が、数年後の脳卒中や心臓病に
つながっていくと考えられています。
【今からできる予防と対策】
大切なのは、「気づいた時点で対策すること」です。
認知機能の低下を感じたときは、
単なる老化と決めつけないことが重要です。
まず確認すべきなのは、血管の状態です。
・血圧(高血圧)
・血糖(糖尿病)
・コレステロール(脂質異常症)
・腎機能
これらは、すべて血管の健康に関係しています。
特に高血圧は、脳卒中の最大の原因です。
家庭で血圧を測り、
塩分を控え、必要に応じて薬で調整することが大切です。
また、生活習慣も非常に重要です。
・適度な運動(ウォーキングなど)
・バランスのよい食事
・禁煙
・節酒
・十分な睡眠
これらはすべて、脳と血管を守る基本です。
さらに、認知機能のチェックも役立ちます。
簡単なテストでも、
早期の変化に気づくきっかけになります。
本人だけでなく、家族の気づきも重要です。
「最近、段取りが悪くなった」
「同じ話を繰り返す」
こうした変化があれば、早めの受診をおすすめします。
当院からのお知らせ
シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
認知機能低下と心血管病の両方を重視した診療を行っています。
脳神経内科専門医の視点から、
もの忘れの評価だけでなく、脳卒中予防や
動脈硬化のチェックも行っています。
さらに、リハビリテーションを通じて、
歩行機能や生活機能の維持にも力を入れています。
那覇市・浦添市・沖縄県で、
もの忘れ、認知機能低下、脳卒中予防、心臓病予防、
生活習慣病でお困りの方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへご相談ください。
引用
Vishwanath S, Wu Z, Tonkin A, et al.
Cognitive Decline Preceding Incident Cardiovascular Events in Older Adults.
JAMA Network Open. 2026;9(4):e267841.
DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2026.7841
