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高齢者の昼寝時間が長い理由|病気のサインかもしれないポイントを沖縄県那覇市の認知症専門医・神経内科専門医が解説

昼寝が増えたら注意?高齢者の昼寝と健康の関係をわかりやすく解説

昼寝は、誰でも経験のある身近な習慣です。
少し眠ると頭がすっきりして、午後の活動が楽になることもあります。

しかし、高齢になると「昼寝が長くなる」「回数が増える」など、
以前と違う変化が出てくることがあります。

実はこの変化、単なる加齢ではなく、
体や脳の状態を反映している可能性があります。

今回は、2026年の最新研究をもとに、
昼寝と健康の関係をわかりやすく解説します。

【昼寝時間と死亡リスク|長すぎる昼寝は何を意味する?】

今回の研究では、高齢者の昼寝時間と死亡リスクの関係が調べられました。
その結果、昼寝時間が長い人ほど死亡リスクが高い傾向がありました。

具体的には、昼寝時間が1時間増えるごとに、
死亡リスクが約13%上昇するという結果でした。

ここで大切なのは、「昼寝が悪い」ということではありません。
むしろ、長い昼寝は体の不調を示すサインと考えられます。

例えば、以下のような状態では昼寝が増えることがあります。

・睡眠の質が悪い(夜中に何度も目が覚める)
・睡眠時無呼吸症候群(寝ている間に呼吸が止まる)
・心臓や肺の病気
・糖尿病などの生活習慣病
・慢性的な痛みや疲労
・うつ状態や認知機能の低下

つまり、「昼寝が長い=危険」ではなく、
「昼寝が長くなる背景に注意」が正しい理解です。

【昼寝の回数・時間帯|朝から眠いのは要注意サイン】

昼寝は時間だけでなく、回数やタイミングも重要です。
研究では、昼寝の回数が多い人ほど死亡リスクが高い傾向がありました。

さらに注目すべきなのが「昼寝の時間帯」です。
午前中に昼寝をする人は、午後に昼寝する人よりもリスクが高い結果でした。

通常、人の体は昼食後に少し眠くなるリズムがあります。
そのため、午後の短い昼寝は自然な反応です。

一方で、朝から眠い場合は少し注意が必要です。
これは、以下のような原因が考えられます。

・夜の睡眠不足や質の低下
・体内時計(生活リズム)の乱れ
・睡眠時無呼吸症候群
・認知機能の低下
・活動量の低下

特に「朝食後すぐ寝てしまう」「午前中ずっと眠い」状態は、
体からのサインかもしれません。

【昼寝との上手な付き合い方|健康を守るポイント】

では、昼寝はどうすればよいのでしょうか。
ポイントは「長さ」と「タイミング」です。

おすすめは以下の通りです。

・昼寝は20〜30分程度にする
・できれば午後早い時間にとる
・夕方以降は避ける

長く寝すぎると、夜の睡眠に影響し、
さらに昼寝が増える悪循環になることがあります。

また、昼寝が増えてきた場合は、
生活全体を見直すことが大切です。

・運動量が減っていないか
・外出や会話が減っていないか
・食事量が落ちていないか

これらはすべて、健康状態に関係します。

特に高齢者では、
「昼寝が増えた=体力や脳の変化のサイン」
と考えることが重要です。

ご家族が気づくことも多いため、
周囲の観察もとても大切です。

まとめ

昼寝は悪いものではありません。
しかし、「長すぎる」「回数が多い」「朝から眠い」という変化には注意が必要です。

今回の研究では、
長い昼寝・頻回の昼寝・午前中の昼寝が、
健康リスクのサインになる可能性が示されました。

昼寝そのものを減らすことよりも、
その背景にある体調変化を見逃さないことが大切です。

お知らせ

那覇市・浦添市・沖縄県で
「昼寝が増えた」「日中の眠気が強い」「もの忘れが気になる」などでお困りの方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへご相談ください。

当院では、内科・脳神経内科・リハビリの専門的視点から、
睡眠・認知機能・生活習慣病を総合的に評価します。

「年齢のせい」と思っていた変化の中に、
改善できるヒントが見つかることもあります。

引用

・JAMA Network Open 2026
Objectively Measured Daytime Napping Patterns and All-Cause Mortality in Older Adults
https://doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2026.7938