ブログ
那覇市で肺がん検診を考える方へ|喫煙歴とCT検査のポイント
肺がん検診は受けていますか?
喫煙歴がある方に知ってほしい低線量CT検査
肺がんは、日本でも死亡数が多いがんの一つです。
早い段階では症状が出にくく、気づいた時には進行していることもあります。
特に、長年たばこを吸っていた方や、以前吸っていた方は、
肺がんのリスクが高くなるため注意が必要です。
今回、JAMA Internal Medicineに掲載された研究では、
米国における肺がん検診の受診状況が調べられました。
対象は、肺がん検診の対象となる50〜80歳の成人です。
現在喫煙している方、または禁煙後15年以内の方で、
20パック年以上の喫煙歴がある人が対象でした。
パック年とは、喫煙量を表す目安です。
たとえば、1日1箱を20年吸うと20パック年になります。
研究では、対象者のうち、1年以内に肺がん検診として
CT検査を受けていた人は24.49%でした。
つまり、肺がん検診の対象になる人でも、
実際に受けている人は約4人に1人にとどまっていました。
【肺がん検診と低線量CT:なぜ早期発見が大切?】
肺がんは、初期には咳や息切れなどの症状が目立たないことがあります。
そのため、症状が出てから見つかると進行している場合があります。
低線量CTとは、通常のCTより放射線量を抑えながら、
肺の中を詳しく調べる検査です。
胸部レントゲンでは見つけにくい小さな影も、
CTでは確認しやすくなることがあります。
もちろん、CT検査ですべての肺がんを完全に防げるわけではありません。
しかし、リスクが高い方では、早期発見の手段として重要です。
今回の研究でも、米国の予防医療専門機関であるUSPSTFは、
一定の喫煙歴がある高リスクの方に、
毎年の低線量CT検査を推奨しています。
大切なのは、「症状がないから大丈夫」と考えすぎないことです。
喫煙歴がある方では、症状がなくても検診を考える価値があります。
【喫煙歴と肺がんリスク:どんな人が注意すべき?】
肺がん検診を考えたいのは、長く喫煙していた方です。
特に、50歳以上で、現在も喫煙している方は注意が必要です。
また、すでに禁煙していても、禁煙後15年以内であれば、
肺がんリスクはまだ残っていると考えられます。
「昔吸っていたけど、今はやめたから大丈夫」
と思う方もいますが、喫煙による影響は長く続くことがあります。
今回の研究では、50〜54歳の若い対象者では、
肺がん検診を受けていた人は11.32%にとどまりました。
一方で、65〜69歳では32.78%、70〜74歳では32.58%と、
年齢が高いほど受診率が高い傾向がありました。
若い年代ほど、検診の必要性が十分に伝わっていない可能性があります。
肺がん検診は「高齢者だけのもの」ではありません。
喫煙歴が一定以上ある方は、50代から意識することが大切です。
【肺がん予防と禁煙:検診だけでなく生活習慣も大切】
肺がん対策で最も大切なのは、禁煙です。
現在喫煙している方は、肺がんだけでなく、
COPD、心筋梗塞、脳卒中のリスクも高くなります。
COPDとは、慢性閉塞性肺疾患のことです。
たばこなどが原因で、肺の働きが少しずつ低下する病気です。
息切れ、咳、痰が続く方では、COPDが隠れていることもあります。
肺がん検診は、肺がんを早く見つけるための方法です。
一方で、禁煙は肺がんそのもののリスクを下げる行動です。
つまり、検診と禁煙はどちらも大切です。
「検診を受けているから吸い続けてもよい」
ということではありません。
禁煙に自信がない方も、医療機関で相談することで、
薬や生活指導を使いながら取り組める場合があります。
また、血圧、血糖、脂質異常症の管理も重要です。
喫煙は血管にも悪影響を与えるため、
肺だけでなく心臓や脳の病気にもつながります。
肺がん検診をきっかけに、
全身の健康を見直すことが大切です。
まとめ
今回の研究では、肺がん検診の対象となる人でも、
実際に検診を受けている人は約4人に1人でした。
2022年と比べると受診率は改善していましたが、
まだ十分とはいえない状況です。
肺がんは、初期症状が出にくい病気です。
特に喫煙歴がある方は、症状がなくても注意が必要です。
50歳以上で、現在喫煙している方、
または禁煙後15年以内で喫煙量が多かった方は、
肺がん検診について医療機関で相談してみましょう。
そして、検診だけでなく禁煙、生活習慣病の管理、
運動習慣の改善もあわせて行うことが重要です。
肺を守ることは、心臓や脳を守ることにもつながります。
当院からのお知らせ
那覇市・浦添市・沖縄県で、
肺がん検診、胸部CT、喫煙歴、禁煙相談、COPD、息切れ、咳、
生活習慣病、動脈硬化、脳卒中予防でお困りの方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへご相談ください。
当院では、内科・脳神経内科・リハビリテーションの視点から、
肺の健康、生活習慣病、動脈硬化、脳卒中予防まで総合的に診療します。
「昔たばこを吸っていたので肺がんが心配」
「胸部レントゲンやCTについて相談したい」
「禁煙や生活習慣を見直したい」
という方も、お気軽にご相談ください。
引用情報
Burus T, McAfee CR, Knight JR, Mullett TW, Hull PC.
Lung Cancer Screening Prevalence and Changes in 2024.
JAMA Internal Medicine. Published online April 27, 2026.
doi:10.1001/jamainternmed.2026.0493.
