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リハビリテーション科循環器

那覇市・浦添市で心血管疾患を予防|座りすぎと運動不足を見直しましょう

座りすぎは運動しても危険?

心臓病・脳卒中を防ぐために大切な生活習慣

「毎日忙しくて、ほとんど座りっぱなし」
「週末に運動しているから大丈夫」
そう思っている方は多いかもしれません。

しかし最近の研究では、心臓病や脳卒中を防ぐためには、
「運動すること」だけでなく、
「座りすぎを減らすこと」も大切だと分かってきました。

2026年に発表された研究では、
身体活動と座りがちな行動を組み合わせて、
心血管疾患との関係が調べられました。

心血管疾患とは、心筋梗塞、狭心症、心不全、脳卒中など、
心臓や血管に関係する病気のことです。

この研究では、17件のコホート研究がまとめられました。
コホート研究とは、多くの人を長期間追跡し、
生活習慣と病気の関係を調べる研究です。

その結果、もっとも心血管疾患のリスクが高かったのは、
「運動量が少なく、座っている時間が長い人」でした。

身体活動が多く、座る時間が短い人と比べると、
心血管疾患のリスクは約1.78倍高い結果でした。

つまり、座りっぱなしで運動不足の生活は、
心臓や血管にとって大きな負担になる可能性があります。

【座りすぎと心血管疾患:なぜ体に悪いのか】

座りがちな行動とは、長時間座って過ごすことです。
デスクワーク、テレビ、スマホ、車移動などが含まれます。

座っている時間が長いと、足やお尻の筋肉を使う機会が減ります。
筋肉は、血糖や脂肪を処理する大切な働きを持っています。

筋肉を使わない時間が長くなると、
血糖値が上がりやすくなったり、
中性脂肪が増えやすくなったりします。

その結果、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満など、
動脈硬化につながる病気が進みやすくなります。

動脈硬化とは、血管が硬く狭くなる状態です。
進行すると、心筋梗塞や脳卒中の原因になります。

特に、1日の多くを座って過ごす方は注意が必要です。
仕事中にほとんど立たない方、車移動が多い方、
休日にテレビやスマホを見る時間が長い方は要注意です。

「座ること」自体が悪いわけではありません。
問題は、長時間続けて座りっぱなしになることです。

【運動と座りすぎ:週末運動だけで十分?】

運動は、心臓や血管を守るうえでとても大切です。
ウォーキング、階段の上り下り、家事、体操も身体活動に含まれます。

今回の研究では、運動量が少ない人は、
座る時間が短くても心血管疾患リスクが高めでした。

一方で、運動量が多い人でも、
座る時間が長い場合は、リスクが少し高くなっていました。

つまり、「運動しているから座りっぱなしでも大丈夫」
とは言い切れないということです。

たとえば、朝に30分歩いていても、
その後8時間以上座りっぱなしで過ごすと、
体への負担が残る可能性があります。

大切なのは、運動時間を作ることに加えて、
日中の座りっぱなしをこまめに中断することです。

おすすめは、30〜60分に1回は立ち上がることです。
軽く歩く、背伸びをする、水を取りに行く、
電話を立って行うだけでもよいでしょう。

運動が苦手な方は、まず「座り続けない」ことから始めましょう。
これは年齢に関係なく取り入れやすい健康習慣です。

【心臓病・脳卒中予防:今日からできる生活習慣】

心臓病や脳卒中を防ぐには、
特別な運動を急に始める必要はありません。

まずは、毎日の生活の中で少しだけ動く回数を増やすことです。

たとえば、エレベーターではなく階段を使う。
近い場所なら歩いて行く。
駐車場では少し遠くに停める。

テレビを見ながら足踏みをする。
歯みがき中にかかと上げをする。
仕事中に1時間ごとに立ち上がる。

このような小さな工夫でも、
積み重なると体へのよい刺激になります。

高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満がある方は、
座りすぎの影響を受けやすい可能性があります。

また、すでに脳梗塞や心筋梗塞を経験した方では、
再発予防のためにも生活習慣の見直しが重要です。

血圧、血糖、コレステロールを管理しながら、
無理のない範囲で体を動かすことが大切です。

「運動しなければ」と考えると負担に感じる方もいます。
まずは「座る時間を少し短くする」と考えてみましょう。

健康づくりは、完璧を目指す必要はありません。
昨日より少し立つ。
昨日より少し歩く。
その積み重ねが、心臓と血管を守ります。

まとめ

今回の研究から、心血管疾患を防ぐためには、
身体活動と座りがちな行動をセットで考える必要があると分かりました。

もっとも避けたいのは、
「運動不足で、座っている時間も長い生活」です。

一方で、運動している人でも、
長時間座りっぱなしの生活には注意が必要です。

心筋梗塞や脳卒中を防ぐためには、
ウォーキングなどの運動に加えて、
日中にこまめに立つことが大切です。

「座りすぎを減らす」ことは、
今日から始められる心血管疾患予防です。

当院からのお知らせ

那覇市・浦添市・沖縄県で、
高血圧、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化、心血管疾患、
脳卒中予防、生活習慣病、運動不足、座りすぎでお困りの方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへご相談ください。

当院では、内科・脳神経内科・リハビリテーションの視点から、
心臓病や脳卒中を予防するための生活習慣改善をサポートしています。

「どのくらい運動すればよいか分からない」
「座りっぱなしの生活を変えたい」
「動脈硬化や脳卒中が心配」
という方も、お気軽にご相談ください。

引用情報

Lunar FRM, Du Z, Amagasa S, Kondo N, Inoue K.
Joint association of sedentary behaviour and physical activity with cardiovascular disease: a systematic review and meta-analysis.
European Journal of Preventive Cardiology. Published online May 11, 2026.
doi: 10.1093/eurjpc/zwag263.
PMID: 42116645