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てんかん脳神経内科

頭部外傷後にけいれん?外傷後てんかんのリスクと受診目安

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頭を強くぶつけたあと、しばらくしてから
けいれん発作が起こることがあります。

このような状態は「外傷後てんかん」と呼ばれます。
英語ではPTE、つまりPost-Traumatic Epilepsyといいます。

てんかんとは、脳の神経細胞が一時的に過剰に興奮し、
けいれん、意識消失、ぼーっとする発作などを起こす病気です。

頭部外傷とは、転倒、交通事故、スポーツ外傷、
転落、暴力、爆風などにより頭に力が加わる状態です。

頭部外傷のあとに、すぐ発作が起こる場合もあります。
一方で、数週間、数か月、時には年単位で遅れて発症することもあります。

特に「受傷から7日を過ぎて起こる発作」は注意が必要です。
研究では、これを外傷後てんかんの重要なサインとしています。

【頭部外傷後のてんかんはなぜ起こる?】

頭を強く打つと、脳の中で出血、打撲、炎症が起こることがあります。
脳の細胞や神経の回路が傷つくと、発作が起こりやすくなります。

脳は電気信号で働いています。
その電気の流れが乱れると、発作として症状に現れます。

発作は、全身がガクガクするけいれんだけではありません。
急にぼーっとする、返事をしない、同じ動作を繰り返す、
記憶が抜けるといった形で出ることもあります。

外傷後てんかんのリスクが高いのは、重い頭部外傷、
頭蓋内出血、脳挫傷、頭蓋骨骨折、脳の手術を受けた方です。

また、けがの直後に発作があった方も、
その後の発作リスクが高くなる可能性があります。

「一度よくなったから大丈夫」と思っていても、
後から発作が出ることがあるため注意が必要です。

【頭をぶつけた後に注意したい症状】

頭部外傷後は、けいれんだけでなく、
さまざまな症状に注意する必要があります。

たとえば、意識がぼんやりする、言葉が出にくい、
片側の手足が動かしにくい、強い頭痛が続く場合です。

吐き気や嘔吐、ふらつき、視界の異常、
性格の変化、記憶力の低下が目立つ場合も受診が必要です。

てんかん発作が疑われる場合、
本人が発作中の様子を覚えていないことも少なくありません。

そのため、ご家族や周囲の方が、
「どのような動きだったか」「何分続いたか」を記録することが大切です。

スマートフォンで安全に動画を撮れる場合は、
診断の参考になることもあります。

ただし、発作中に無理に口へ物を入れることは危険です。
舌をかまないようにと思っても、窒息やけがにつながります。

発作が起きたら、周囲の危ない物をどけ、
横向きにして呼吸を確保し、時間を確認しましょう。

5分以上続く発作、繰り返す発作、初めての発作、
頭部外傷後の発作では、救急受診を考える必要があります。

【外傷後てんかんの検査とこれからの予防】

外傷後てんかんが疑われる場合、
頭部CTやMRI、脳波検査などを行うことがあります。

CTは出血や骨折を調べる検査です。
MRIは脳の細かな傷や変化をより詳しく見る検査です。

脳波検査は、脳の電気活動を調べる検査です。
てんかんに特徴的な波がないかを確認します。

最近の研究では、画像検査、脳波、血液バイオマーカーを
組み合わせて、発作リスクを予測する研究が進んでいます。

バイオマーカーとは、体の状態を示す目印のことです。
血液や画像、脳波などから病気のリスクを推定します。

現時点では、外傷後てんかんを確実に予防する治療は、
まだ十分に確立されていません。

しかし、リスクの高い方を早く見つけ、
適切に経過をみることが重要だと考えられています。

また、睡眠不足、過度の飲酒、薬の飲み忘れは、
発作を起こしやすくすることがあります。

頭部外傷後は、無理をせず、十分な睡眠をとり、
運転や危険作業については医師に相談しましょう。

発作が疑われる症状がある場合は、
「様子をみる」だけでなく、早めに医療機関へ相談することが大切です。

お知らせ

那覇市・浦添市・沖縄県で、頭部外傷後のけいれん、
意識消失、ぼーっとする発作、外傷後てんかん、
頭部CT・MRI後の相談、脳波検査の必要性でお困りの方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへご相談ください。

当院では、内科・脳神経内科・リハビリの視点から、
頭部外傷後の症状、てんかんが疑われる発作、
高齢者の転倒後の不調、歩行機能低下まで総合的に対応します。

引用情報

Zanier ER, et al.
A consensus roadmap for post-traumatic epilepsy:
Clinical biomarkers, research priorities, policy barriers,
and pathways to interventional trials.
Epilepsia. 2026.
doi:10.1002/epi.70238