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活動報告

9月21日は「世界アルツハイマーデー」

この日に合わせて、当院モールも“認知症のシンボルカラー=オレンジ”で彩りました。オレンジは「支える意思」を表す色で、日本の「認知症サポーター」は“オレンジリング”が目印です。

認知症は「予防できる部分がある」病気です

最新のランセット委員会(国際専門家会議)の報告では、認知症の約40〜45%は、生活習慣や環境など“修正可能な要因”への対策で予防・発症遅延が可能と示されています。2024年の更新ではリスク因子が14項目に拡張され、推定寄与も45%に上方修正されました。Alzheimer’s Disease International+3ランセット+3ランセット+3

修正可能な14のリスク因子(要約)

  • 低学歴、難聴、高血圧、喫煙、肥満、うつ、身体不活動、糖尿病、社会的孤立、過度の飲酒、頭部外傷、大気汚染
  • 2024年に視力障害高LDLコレステロールが追加されました。ランセット

きょうからできる「脳の健康」5つの実践

  1. 血圧・脂質・血糖を整える
     家庭血圧は上135/下85未満を目安に、コレステロールやHbA1cも定期チェック。高LDLや未治療高血圧はリスク上昇と関連します。ランセット
  2. 耳と目のケアを怠らない
     補聴器の活用、白内障・屈折異常の矯正など、感覚入力の低下は認知機能にも影響します。ランセット
  3. 毎日の“歩く・動く”を習慣に
     座りっぱなしを避け、中強度の有酸素+簡単な筋トレを週合計150分程度めざしましょう。運動は複数因子(血圧・血糖・気分・睡眠)を一度に改善します。ランセット
  4. 人と関わる・学ぶ
     ボランティア、趣味の会、読書や語学など“社会参加+学び直し”が効果的です。ランセット
  5. 禁煙・飲酒を控えめに
     喫煙は全期間でリスク、飲酒は控えめが基本です。ランセット

早期発見は“その後”を変えます

WHOは、早期診断が適切なケアへの入り口であり、本人・家族の意思決定、合併症対策、生活設計、社会資源の活用に直結すると強調しています。物忘れだけでなく「日付・段取り・怒りっぽさ・意欲低下・金銭管理の不安」などの変化もサイン。気づいた時点で相談してください。世界保健機関+1

当院でできること(例)

  • もの忘れ外来:問診・神経心理検査・採血・画像評価(必要に応じて)
  • 生活習慣・薬剤レビュー:血圧・脂質・糖尿病治療の最適化、睡眠・運動・食事指導
  • 難聴・視力の評価連携:補聴器適合や眼科受診の橋渡し
  • 家族支援:地域包括・介護サービス・成年後見などの情報提供
  • 最新情報のご案内:将来的に期待される血液バイオマーカー等の動向もわかりやすく説明します。世界保健機関

よくある誤解をオレンジで“塗り替える”

  • 「年のせい」だけではありません。 認知症は病気であり、原因に応じた対策があります。世界保健機関
  • 「予防は無理」ではありません。 上の14因子への取り組みで、発症そのものを減らしたり遅らせたりできる可能性があります。ランセット
  • 「診断しても意味がない」ではありません。 早期なら生活調整・治療・支援体制づくりで、本人らしい時間をより長く保てます。世界保健機関

この9月、始めてみませんか?

  • **血圧・脂質・血糖の“3点検診”**を受ける
  • 聴こえと見え方をチェック(家族の声かけが力になります)
  • 週150分の運動(まずは毎日10〜15分の速歩から)
  • 誰かと話す/学ぶ予定をカレンダーに入れる
  • たばこは今日で卒業、お酒は控えめに

世界アルツハイマーデーの合言葉は“オレンジ”。日本各地でもオレンジ色のライトアップや活動が広がり、私たち一人ひとりの「支える意思」を示す色になっています。当院モールのオレンジも、その輪の一部。気になるサインがあれば、どうぞ気軽にご相談ください。Alzheimer’s Disease International+1

参考

🧡オレンジを合図に、「予防」と「早期発見」を、今日から。