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子どもの頭痛が続くときに考えたい亜鉛不足と体のサイン
【子どもの片頭痛はめずらしくない】
子どもの片頭痛は、決して珍しい病気ではありません。
小学生から中学生にかけて、一定の割合でみられます。
ズキズキする頭痛や、光・音がつらくなる症状が特徴です。
学校を休んだり、集中できなくなったりすることもあります。
「成長すれば治る」と言われることもありますが、
つらさが続く場合は、きちんと原因を考えることが大切です。
最近は、体質だけでなく、
体の中の状態にも目を向ける研究が増えています。
その一つが「亜鉛不足」です。
【亜鉛とは?不足するとどうなるのか】
亜鉛は、体に必要なミネラルの一種です。
成長、免疫、皮膚や味覚などに関わっています。
亜鉛が不足すると、
・疲れやすい
・食欲が落ちる
・風邪をひきやすい
などの症状が出ることがあります。
子どもでは、偏食や食事量の少なさから、
気づかないうちに不足していることもあります。
こうした背景から、
「片頭痛と亜鉛に関係があるのでは?」と調べた研究があります。
【研究で分かったこと:片頭痛の子どもと亜鉛】
ある研究では、片頭痛のある子どもを対象に、
血液中の亜鉛の量を調べました。
その結果、約4割の子どもで亜鉛が低いことが分かりました。
ここで注目されたのが、
「起立性不耐症(きりつせいふたいしょう)」の有無です。
起立性不耐症とは、
立ち上がったときに、ふらつきや気分不良が出る状態です。
朝が弱い、立っているのがつらい、
といった症状がみられることがあります。
研究では、
・立ちくらみが目立つ片頭痛の子
・立ちくらみがあまりない片頭痛の子
に分けて比較しました。
すると、立ちくらみが少ない子のほうが、
亜鉛が低い傾向があることが分かりました。
同じ片頭痛でも、
背景にある体の状態が違う可能性が示されたのです。
【この結果をどう考えればよいのか】
大切なのは、
「亜鉛不足が必ず頭痛の原因」という意味ではない点です。
この研究は、
過去の診療記録を調べた研究で、
因果関係を断定するものではありません。
それでも、
「片頭痛の子どもでは、
亜鉛が低いことが意外と多い」
という事実は、実生活でも参考になります。
特に、
・頭痛が長く続いている
・食事量が少ない、偏食が強い
・疲れやすい
といった場合は、一度相談してもよいでしょう。
【家庭でできること・受診の目安】
まず大切なのは、食事の基本です。
亜鉛は、肉、魚、卵、大豆製品などに多く含まれます。
「主菜をしっかり食べる」
これが一番の基本です。
サプリメントは便利ですが、
子どもでは自己判断で使わないことが大切です。
必要かどうか、量はどれくらいか、
必ず医師に相談しましょう。
また、
頭痛に加えて、立ちくらみや朝の不調が強い場合は、
起立性不耐症の評価も重要です。
頭痛だけを見るのではなく、
体全体をまとめて考えることで、
症状が楽になることもあります。
【まとめ】
・子どもの片頭痛は珍しくない
・片頭痛の子どもで亜鉛が低い例が一定数ある
・立ちくらみの有無で、体の背景が違う可能性
・食事の見直しと、必要に応じた検査が大切
「体質だから仕方ない」と決めつけず、
一つずつ整えていくことが、改善への近道です。
【当院からのご案内】
那覇市・浦添市・沖縄県で
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シーサー通り内科リハビリクリニックでは、
子どもから大人まで、頭痛やめまいのご相談に対応しています。
片頭痛や緊張型頭痛、めまい症状について、
生活習慣や体の状態も含めて、内科専門医・頭痛専門医が総合的に評価し、
わかりやすく丁寧な説明を心がけています。
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【引用文献】
Tokunaga S, Shimomura H, Taniguchi N, Takeshima Y.
Association Between Serum Zinc Level and Comorbid Orthostatic Intolerance
in Pediatric Patients with Migraine.
Nutrients. 2025;17:3753.
https://doi.org/10.3390/nu17233753
