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新型コロナ・RSウイルス・インフルエンザワクチンは必要?最新研究で解説
新型コロナ・RSウイルス・インフルエンザワクチンは本当に必要?
冬になると、新型コロナ、RSウイルス、インフルエンザなどの
呼吸器感染症が流行しやすくなります。
「毎年ワクチンを打つ必要があるの?」
「副反応が心配」
「高齢者や子どもは本当に受けた方がよいの?」
このような疑問を持つ方は少なくありません。
2025年にNew England Journal of Medicineに掲載された研究では、
新型コロナ、RSウイルス、インフルエンザワクチンについて、
511本の研究をまとめて効果と安全性が検討されました。
その結果、これらのワクチンは入院を減らす効果があり、
安全性もこれまでの評価とおおむね一致していました。
今回は、一般の方にも分かりやすく、
呼吸器感染症ワクチンの意味を解説します。
【呼吸器感染症ワクチン|重症化と入院を防ぐ目的】
ワクチンの目的は、感染を完全にゼロにすることではありません。
特に大切なのは、肺炎、入院、集中治療、死亡などの
重症化を減らすことです。
新型コロナ、RSウイルス、インフルエンザはいずれも、
高齢者、乳幼児、妊婦、基礎疾患のある方で重症化しやすい感染症です。
RSウイルスは、子どもだけの病気と思われがちですが、
高齢者や心臓・肺の病気がある方にも危険です。
インフルエンザも「数日寝れば治る病気」とは限りません。
肺炎、心不全の悪化、脳症、脱水などにつながることがあります。
新型コロナも流行初期より重症化率は下がりましたが、
高齢者や免疫が弱い方では、今も入院の原因になります。
ワクチンは、こうした重症化リスクを下げるための
大切な予防手段です。
【ワクチンの効果|コロナ・RSV・インフルで入院を減らす】
今回の研究では、新型コロナワクチンは成人の入院予防に対して、
およそ46〜50%の有効性が示されました。
65歳以上の高齢者では、入院予防効果がおよそ56%と報告されています。
免疫が低下している方でも、入院を減らす効果が確認されています。
RSウイルスでは、妊婦へのワクチン接種により、
生まれた赤ちゃんの入院を減らす効果が示されました。
また乳児に使うRSウイルス予防抗体であるニルセビマブでは、
乳児の入院予防効果が高いことが報告されています。
60歳以上の成人に対するRSウイルスワクチンでも、
入院予防効果は約79%とされました。
インフルエンザワクチンでは、子どもの入院予防効果が約67%、
18〜64歳の成人では約48%と報告されています。
65歳以上では、ワクチンの種類により差はありますが、
入院を減らす効果が確認されています。
つまり、これらのワクチンは「かからないため」だけでなく、
「重症化して入院しないため」に重要です。
【ワクチンの安全性|副反応とメリットをどう考えるか】
ワクチンには副反応が起こることがあります。
接種部位の痛み、発熱、だるさ、頭痛、筋肉痛などはよくみられます。
多くは数日以内に軽快します。
一方で、まれではありますが注意が必要な副反応もあります。
新型コロナワクチンでは、若い男性を中心に心筋炎が報告されています。
ただし発生頻度は低く、接種間隔を長くすることで
リスクが下がる可能性も示されています。
RSウイルスワクチンでは、高齢者でギラン・バレー症候群という
神経の病気がまれに増える可能性が報告されています。
ただしその頻度は非常に低く、重症化予防のメリットと
個人のリスクを合わせて考える必要があります。
妊婦さんへの新型コロナワクチン、インフルエンザワクチン、
RSウイルスワクチンについても、安全性の検討が行われています。
研究では、流産、死産、先天異常、早産などについて、
大きな安全性の問題は確認されていません。
ワクチンは「全員が同じように必要」というものではありません。
年齢、基礎疾患、妊娠の有無、感染した時の重症化リスク、
過去の副反応歴をふまえて判断することが大切です。
迷う場合は、自己判断でやめるのではなく、
かかりつけ医に相談することをおすすめします。
まとめ
新型コロナ、RSウイルス、インフルエンザは、
冬に流行しやすい代表的な呼吸器感染症です。
特に高齢者、乳幼児、妊婦、基礎疾患のある方では、
入院や重症化につながることがあります。
最新の研究では、これらのワクチンや予防抗体が、
入院を減らす効果を持つことが確認されています。
副反応はゼロではありませんが、多くは軽く一時的です。
まれな副反応についても、リスクとメリットを比べて、
一人ひとりに合った判断をすることが大切です。
ワクチンは、自分を守るだけでなく、家族や周囲の人を守る
感染症対策の一つです。
シーサー通り内科リハビリクリニックからのお知らせ
那覇市・浦添市・沖縄県で、新型コロナワクチン、
インフルエンザワクチン、RSウイルスワクチン、
肺炎球菌ワクチンなどの感染症予防でお困りの方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへご相談ください。
当院では、内科・脳神経内科・リハビリの視点から、
高齢者、生活習慣病のある方、脳卒中後の方、
認知症予防を考える方まで、総合的に診療しています。
「どのワクチンを受けた方がよいか分からない」
「基礎疾患があり副反応が心配」
「家族の感染対策について相談したい」
という方も、お気軽にご相談ください。
引用文献 Scott J, Abers MS, Marwah HK, et al.
Updated Evidence for Covid-19, RSV, and Influenza Vaccines for 2025–2026.
New England Journal of Medicine. 2025;393:2221-2242.
DOI: 10.1056/NEJMsa2514268
