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認知症は血液検査で早期発見できる?中年期から始める予防
認知症は高齢になってから突然始まる病気、と思われがちです。
しかし近年、アルツハイマー病の変化は、症状が出る何十年も前から
脳の中で少しずつ進む可能性があると分かってきました。
特に注目されているのが、**血液でアルツハイマー病に関連する変化を
調べる「血液バイオマーカー」**です。バイオマーカーとは、病気の
手がかりになる体の中のサインのことです。
【認知症予防と血液バイオマーカー】
2026年にLancet誌で報告された研究では、平均61歳の地域住民1,350人を
対象に、血液中のアルツハイマー病関連物質と認知機能の関係を調べました。
調べられたのは、アミロイドβやリン酸化タウという物質です。
これらはアルツハイマー病で脳にたまりやすいタンパク質として
知られています。
研究では、血液検査でアルツハイマー病に関連する変化が陽性だった人は、
情報を処理する速さや、物事を段取りよく進める力が低い傾向を
示しました。
また、一部の指標では、5年間で記憶力や処理速度が速く低下するリスクも
高いことが示されました。つまり、中年期の段階でも、脳の変化が
認知機能に影響している可能性があります。
【中年期から始める認知症対策】
大切なのは、血液検査だけで認知症と決めつけないことです。
現時点では、血液バイオマーカーは診断を助ける検査であり、
問診、認知機能検査、画像検査などと組み合わせて判断します。
一方で、50代・60代から脳の状態を意識する意味は大きいです。
認知症予防では、血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、睡眠、運動不足、
喫煙などを整えることが重要です。
特に高血圧や糖尿病は、脳の細い血管を傷め、もの忘れや脳卒中の
リスクにも関係します。認知症予防は、生活習慣病の管理と
切り離して考えることはできません。
「まだ症状がないから大丈夫」ではなく、症状が出る前から脳を守る
という考え方が、これからの認知症医療では大切になります。
【もの忘れ相談と早期発見の目安】
もの忘れには、加齢による自然な変化もあります。
しかし、同じことを何度も聞く、約束を忘れる、仕事や家事の段取りが
悪くなる、薬の管理が難しい場合は注意が必要です。
また、家族から「最近少し変わった」と言われる場合も、早めの相談を
おすすめします。本人よりも周囲が変化に気づくことは少なくありません。
認知症の早期発見では、検査を受けること自体が目的ではありません。
大切なのは、今の脳の状態を知り、将来のリスクを下げる行動に
つなげることです。
睡眠を整える、週に数回歩く、血圧や血糖を管理する、人と会話する、
耳の聞こえを放置しない。こうした積み重ねが、脳の健康を守ります。
シーサー通り内科リハビリクリニックでは、内科・脳神経内科・
リハビリテーション科の視点から、もの忘れ、認知症予防、生活習慣病、
脳卒中予防を総合的に診療しています。
那覇市・浦添市・沖縄県で、もの忘れ、認知症予防、血液検査、
生活習慣病管理が気になる方は、シーサー通り内科リハビリクリニックへ
お気軽にご相談ください。
引用情報
Jiang X, Hoang TD, Shaw LM, et al.
Alzheimer’s disease neuropathology plasma biomarkers and cognition in midlife:
a community-based cohort study. The Lancet. 2026;407:2208-2216.
doi:10.1016/S0140-6736(26)00515-5
