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めまい脳神経内科

那覇市でめまい相談|寝返り・起き上がりで起こるBPPVをわかりやすく解説

寝返りでめまいがする原因は?良性発作性頭位めまい症をわかりやすく解説

「寝返りをした瞬間にグルグル回る」「起き上がると数十秒だけめまいがする」。
このような症状で多い病気のひとつが、良性発作性頭位めまい症です。

英語ではBPPVと呼ばれます。
名前は難しいですが、簡単にいうと、耳の奥にある小さな粒がずれて起こるめまいです。

良性発作性頭位めまい症は命に関わる病気ではないことが多い一方、転倒や不安の原因になります。
特に高齢の方では、生活の質を大きく下げることがあります。

今回は、JAMA Insightsに掲載された2026年の解説をもとに、原因、診断、治療をわかりやすくまとめます。
めまいで受診すべきサインについても解説します。

【良性発作性頭位めまい症の原因|耳石がずれて起こるめまい】

私たちの耳の奥には、体の傾きや動きを感じる「内耳」という器官があります。
その中には、耳石と呼ばれる小さなカルシウムの粒があります。

本来、耳石は決まった場所にあります。
しかし、加齢や頭をぶつけたことなどをきっかけに、耳石がはがれることがあります。

はがれた耳石が三半規管という管の中に入り込むと、頭を動かした時に異常な刺激が起こります。
その結果、実際には回っていないのに、体や周囲が回るように感じます。

特に多いのは、後半規管という場所に耳石が入り込むタイプです。
この場所は構造上、耳石がたまりやすく、自然には出にくいとされています。

良性発作性頭位めまい症は、年齢とともに増えます。
ドイツの研究では、80歳までに約10%が経験すると推定されています。

また、転倒や交通事故、スポーツなどで頭に衝撃を受けた後にも起こることがあります。
「頭をぶつけた後から寝返りでめまいがする」という場合は注意が必要です。

【寝返りで起こるめまい|BPPVの症状と危険なサイン】

典型的な症状は、寝返り、起き上がり、上を向く、下を向くなど、頭の位置を変えた時に起こるめまいです。
多くは1分以内におさまります。

患者さんは「天井が回る」「体がぐるっと動く感じがする」と表現されます。
一方で、ふわふわする、足元が不安定、気持ち悪いという症状だけの方もいます。

良性発作性頭位めまい症で大切なのは、座って正面を見ている時には、通常は眼振がないことです。
眼振とは、自分の意思と関係なく目が揺れる動きです。

何もしていない状態で眼振がある場合は、別の病気を考える必要があります。
前庭神経炎、脳梗塞、小脳の病気などが隠れていることもあります。

特に、ろれつが回らない、手足に力が入らない、物が二重に見える、激しい頭痛がある場合は要注意です。
このような症状がある時は、早めの救急受診が必要です。

また、めまいがずっと続く、歩けないほどふらつく、初めて経験する強いめまいも慎重に判断します。
「いつものめまい」と決めつけないことが大切です。

診断には、ディックス・ホールパイク検査という方法が使われます。
頭を45度ほど横に向け、後ろに倒して、めまいと眼振が出るかを確認します。

この検査で、短時間の特徴的な眼振が出れば、良性発作性頭位めまい症と診断しやすくなります。
ただし、検査の姿勢や動かす速さが不十分だと、見逃されることもあります。

【エプリー法による治療|薬よりも耳石を戻す治療が重要】

良性発作性頭位めまい症の治療で最もよく研究されているのが、エプリー法です。
これは、頭と体の向きを順番に変えて、耳石を元の場所へ戻す治療です。

エプリー法では、診断検査と同じように頭を後ろへ倒し、その後、決まった向きに頭や体を動かします。
それぞれの姿勢を20秒以上保つことが大切です。

研究では、エプリー法を行うことで、1週間後に症状が改善する人が多いことが示されています。
複数の臨床試験をまとめた解析でも、有効性が報告されています。

一方で、めまい止めの薬だけでは、良性発作性頭位めまい症そのものを治す効果は乏しいとされています。
眠気やふらつきが出ることもあり、転倒リスクに注意が必要です。

もちろん、吐き気が強い時に一時的に薬を使うことはあります。
しかし、根本的には耳石の位置を戻す治療が中心になります。

最近はインターネットでセルフエプリー法の動画も見られます。
ただし、自己判断で行う前に、まず医療機関で診断を受けることが大切です。

なぜなら、めまいの中には脳の病気や別の耳の病気が隠れていることがあるからです。
正しい診断がないまま体操を行うと、改善しないばかりか不安が強くなることもあります。

繰り返すめまいや、治療しても改善しないめまいでは、耳鼻科、脳神経内科、リハビリ専門職との連携が役立ちます。
前庭リハビリと呼ばれるバランス訓練が必要になる場合もあります。

まとめ

良性発作性頭位めまい症は、耳石が三半規管に入り込むことで起こる、よくあるめまいです。
寝返りや起き上がりで短時間の回転性めまいが起こるのが特徴です。

診断にはディックス・ホールパイク検査が重要です。
治療では、薬よりもエプリー法などの耳石を戻す治療が中心になります。

一方で、手足の麻痺、ろれつが回らない、強い頭痛、歩けないほどのふらつきがある場合は、脳の病気も考えます。
そのような時は早めに医療機関を受診してください。

当院でのご相談について

那覇市・浦添市・沖縄県で、寝返りのめまい、起き上がりのめまい、ふらつきでお困りの方は、
シーサー通り内科リハビリクリニックへご相談ください。

当院では、内科・脳神経内科・リハビリの視点から、めまいの原因を丁寧に確認します。
必要に応じて頭部CT、神経診察、生活指導、リハビリ評価を組み合わせて対応します。

「耳のめまいなのか、脳の病気が心配なのか分からない」という方も、お気軽にご相談ください。

引用情報

  1. Kerber KA, Carender W, Meurer WJ. Diagnosis and Treatment of Benign Paroxysmal Positional Vertigo. JAMA. Published online April 23, 2026.
  2. Bhattacharyya N, et al. Clinical Practice Guideline: Benign Paroxysmal Positional Vertigo Update. Otolaryngology–Head and Neck Surgery. 2017.
  3. Edlow JA, et al. GRACE-3: Acute Dizziness and Vertigo in the Emergency Department. Academic Emergency Medicine. 2023.

▶️ エプリー法(標準治療)

🔗 https://www.youtube.com/watch?v=9SLm76jQg3g

👉 耳石がどう動くかのアニメーション付きで、
 エプリー法の流れが非常に分かりやすい動画です。

▶️ 自宅でできるエプリー法(セルフ)

🔗 https://www.youtube.com/watch?v=xTnV3m4bWDg

👉 実際の動きをゆっくり確認できます。
 ※必ず医師の診断後に行うことが重要です。